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【アレルギー】:アレルギーで悩む子供を持つ全ての親へ

 

こんにちは!Ph.塩です!

 

今回は「アレルギーの子を持つ全ての親へ」という内容で書いていきます。

 

最近思うんですがタイトルのセンスがないんじゃ...笑
他にタイトルが思い浮かばなかったのでお許しください笑

 

前回、アレルギーを持つ全ての方へと言うタイトルでアレルギーのことを書きました。
本ページを読む前にも是非読んでみてください。

 

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アレルギーに悩まされることは本当につらいですよね


食物アレルギーにしろ、動物アレルギーにしろ、必ず何かしらの行動の制限をされます。

 

この行動を制限するということは大人にとってもつらいことなのに、子供に対しても大人と同じく強いることになってしまいます。


そう言うとき、回りの大人達はどういった対応をするべきでしょうか?

 

目次:

1.アレルギーの子供達は何を感じるのか?

2.そんな子供達の訴えにどう答えるべきか?

3.子供達は絶対に誘惑に負けるときが来る

4.アレルギーを持つ子供に必要なこと

5.最後に

 

1.アレルギーの子供達は何を感じるのか?

 

たとえば食物アレルギーの子供のお話です。

 

食物アレルギーの子供達は本当に様々な事を我慢しなければなりません。やりたいことが出来ないだけならまだしも、学校の他のみんながやれていることを自分だけが出来ないという事態を受け入れなければならないのです。

 

そこには当事者にしか分からない、語り尽くせぬ複雑な感情があるものです。

 

合宿や遠足に行っても食べる物に気をつけなければいけませんし、学校の先生の監視の目が常について回ります。

 

学校によっては責任が持てないという理由で保護者同伴か、もしくは遠足などは参加不可になることもあるでしょう。

 

大人の目からしたらこれは責任問題と安全性の観点から適切な処置だという様にも見えますが、一つ一つのイベントが初めての子供にとってはこんなに理不尽で、横暴で、屈辱的で、後悔の残ることはありません。人生の大事な思い出の一つを削られているのですから。

 

また、小学校高学年くらいになれば保護者帯同ということ自体にも精神的な受け入れに問題が出てくるでしょう。はずかしいですからね。


さらに、例えば家族で出かけた場合でも飲食店は選んで入らなければいけません。
子供だとしても、そういう所はしっかり見ていて、自分のせいで家族が選ぶ飲食店の選択の幅を狭めているという事もしっかり感じています

 

そして、いざ飲食店に入っても食べられる物の中から選ばなくてはいけません。どんなにおいしそうな物が並んでいても、食べたいものがあってもその中にアレルゲンが含まれていたらその時点で除外です。

 

それなのに、自分のせいでその飲食店を選んで(家族に選ばせて)入店している訳ですから、そこで怒ってもまた家族に負担がかかるという認識もあるため、つらい気持ちをはき出すことが出来ません

 

優しく回りに気を遣う子であればあるほど、家族が自分に合わせてくれた事に対して配慮した発言をするでしょう。


このようにして子供心にとって理不尽な事は日々連続して起こります


しかし理不尽は成長と共にまだまだ続きます


思春期になれば外見、見た目に敏感な時期になります。自意識が芽生えてくるこの時期は外見の変化に一喜一憂します。

 

アレルギーに伴いアトピーがある場合、この点で非常に耐え難いでしょう。

 

特に女の子は見た目にとても気を遣いますし、見た目が自分の思い通りにならないくらいであったら学校に行きたくなくなります


それだけならまだしも、死にたいとか、生まれてこなければ良かった、とも考える事も少なくありません。

 

ですが体は成長していき、ブラジャーの紐などで擦れたりしてそこがアトピーとなって痒くなったりもします。


また自分だけが抱えている問題は逃げ道にしやすいこともあり、受験や部活動の大きな妨げにもなってしまうでしょう。

 

そのようなハードルをなぜ自分は持って生まれてしまったのか?と周囲の人全てが憎く、自分が一番この世で不幸であるような気持ちを抱きます。

 

アレルギーのある子供はこのようにして様々な理不尽と人知れない苦労を背負っているのですね。

 

2.そんな子供達の訴えにどう接するべきか?

 

特別扱いをしない、毅然とした態度を取りましょう。

 

例えばアレルギーだからといって飲食店に入らないと言うことも、家族のみんなでその子の食べられる物を頼む、なんて事は意味がありません。

 

だって、その子は食べたい物が食べられないから悲しいのです。

 

他の人が自分に合わせてくれたって、食べたい物が食べられない限りは意味がありません。


かわいそうだね、と言われたって治りもしないし、かわいそうな自分という存在を再確認させられます。

 

ですから、回りの大人達は普通に生活することが一番です。


その子はアレルギーから逃げることが出来ないのは世界中の誰にも変えられない事実なのですから、回りの人が本質的にその子の心を救う事はありません。

 

ファミリーレストランに入ってもその子が食べられない好物の食べ物を家族が一緒に避ける必要はありません。目の前で食べても良いです。


かわいそうだからと言ってその子が何か出来ない代わりに何か与えたり、何か特別な事をしてあげる必要もありません。

 

一見冷徹に見えますが長期的にみるとこれが最もその子の今後の成長にとって大事なことになります。

 

なぜなら保護者はその子について一生面倒を見てあげるわけではないからです。


その子が受験や部活動、就職活動や社会人生活の中で今後は絶対に一人で戦うシーンがあります。


そう言ったときにかわいそうだからと言って優遇されるなんて事は絶対にありません。どんなハンディを持っていたとしても平等に戦うことになります。


アレルギーという「病気」ではなく「体質」で生まれてきた以上、そういった体質と上手くつきあう方法を作ってあげないといずれ憂き目をみるのはお子さんです。


例えば、長い足がいいと言ったって、生まれて持った足の長さは変えられません。そう言ったときに普通は自分のスタイルに合わせた服を着るでしょう。


それと同じく、アレルギーで生まれたならばそれに合わせた心構えを作ってあげましょう。

 

自分は自分、他人は他人、アレルギーという体質を持っている事は自分の問題であるという事を徐々に自覚してもらう事が重要です。

 

またアレルゲンは現代医学に照らし合わせても成人までは徹底的に排除するべきものであり、食べないなら食べないに超したことはありません。


そういったときにかわいそうだから少しだけ食べさせてあげるという事も本当にその子の事を考えるのならば絶対に控えましょう。

 

3.子供達は絶対に誘惑に負けるときが来る

 

食物アレルギーの子は「食べてはいけない」と言われていてもしっかりその言いつけを守ることはできません。

 

これは人間として当たり前の感情です。

 

小学生低学年くらいの子ならば意味が分からず食べてしまうことがあっても、親の言いつけと天秤にかけた場合食べたい物を食べるよりも言いつけを守ることを取ると思いま

す。それだけ親は絶対的な存在です。


ですが小学校高学年くらいからは自我という大事なものが芽生えだし、食べても大丈夫だろう、という気持ちが生まれてきます。

 

ここの辺りの話は糖尿病や高血圧などにも近いと思います。大人でも医師の指示通りの生活を送ることは難しいですよね。


まさか自分が食べる物が自分の命を脅かすなんて微塵も感じません。

 

だってアレルギーと言ったってアレルゲンを摂取していなければ元気ですし、目の前に食べたい物が並んでいるのですから、アレルギー症状で重篤な状態になる自分なんて

実感があまりにも無さ過ぎます。

 

こう言ったときに「つまみ食い」ということは必ず一度はするでしょう。

 

このつまみ食いという行為に対して保護者は強く叱らないといけません。

 

「そうだよね、食べたいよね、かわいそうだから少しだけ食べてもいいよ」といった言葉でその場を凌いでいる限りはアレルギー体質の改善の余地は無いでしょう


また「食べてはいけないけどその代わり○○を買ってあげる」といった言葉も前述の通りお子さんの正しい心の成長を邪魔してしまいます。

 

しかしここでつまみ食いをしたお子さんに強く当たることはとても難しいことです。


誰だって自分の子供はかわいいですし、子供がつらい思いをしているのは身近にいる方が一番よく知っているからです。

 

そんな子供を叱る時には身を切られるような思いになるかも知れませんが、非常に大切なことです。


また大人になって子供はそのときに叱ってもらえた事をとても感謝するでしょう。


またもう一つ誘惑があるときがあります。


それは異性との交遊です。

 

思春期になり彼氏や彼女とデートをすることはとても思い出深く、また心の成長にとっても大事なことですよね。


ですがそんなときにもアレルギーは楽しい時間にひどく入り込み、大きな壁になることがあります。

 

食べ物のアレルギーがあればデート中でも気にする必要がありますし、ラテックスアレルギーがあればコンドームでもアレルギーを起こす可能性があります。


そう言ったことを堂々と「自分はアレルギーがあるからこういう所に気をつけている」と胸を張って交際相手に告げられるような強い心を育てる必要があります。

 

そうして胸を張れるためにもやはり「自分はアレルギーなんだ、それは仕方がないことだし、そういう体質と上手につきあう必要がある」としっかり教え込む必要があります。


そのためにも小さいときから毅然とした態度で、かわいそうだとか、代わりに何かあげる、などのような甘い言葉は避けるべきなんですね。

 

4.アレルギーを持つ子供に必要なこと

 

かなり突き放すような内容を書きましたが、アレルギーを持つ子供に対して「おまえはアレルギーでしょうがないんだから、しっかり向き合え」とただ突き放せばいいというわけではありません。

 

子供が悩んでいたら一緒に悩んであげるべきです。悲しんでいたら一緒に悲しみましょう。
子供が遠足に行けなくて悲しんでいたら家族で旅行に行く機会を増やしてもいいでしょう(ただし遠足に行けなかった代わりに家族で旅行に行くという名目はNGです。学校で遠足というイベントがあったことは無関係に機会を設けましょう)

 

上記の事を行う上で、出来ること、出来ないこと、やってあげられること、やってあげられないことを明確に線引きする必要があります。

 

アレルギー反応に関しては日常生活で健康状態を保つ事が非常に大事です。


そのなかでアレルギー体質に対して悩むあまりに精神衛生上の健康を失い、それによるストレスでアレルギー反応を増悪させてしまってもよくありません。

 

適度にガス抜きをしてあげながら、適度にアレルギーとつきあうことが大事です。

 

しかしこうして言葉にするのは非常に簡単ですが、やってみると非常に難しいです

 

親だって人間ですから子供がアレルギー体質で病院に頻繁に行く時間や、子供と向き合うエネルギーを常に持っている訳ではありません。


時には「つらい」と泣いて訴える子供に冷たい言葉をかけることもあるかも知れません。面倒でアレルゲンを与えてしまうこともあるかもしれません。

 

ですが必ず最終的にはアレルゲンを除去し、アレルギーを持つ子供の心に子供と一緒に向き合ってあげる必要性があります。

 

いつまでもそういった目標を忘れないで、アレルギーを背負った人生を歩む子供と一緒に付き合ってあげましょう。

 

5.最後に


こうして子育ての事について書きましたが多くは私自身の体験談です。


自身がひどいアレルギーでありここまでに書いたような数え切れない困難は日常的な物でした。


なんでこんな体に生んだと親に泣いて訴えたこともありますし、何でそんな体に生まれたんだと身内に言われることもよくありました。


遠足や修学旅行に行けないなら死んだ方がましとも考えましたし、アレルギー性アトピーで体がぼろぼろになっていじめられたこともありました。

 

また、アレルギーで入院したり治療プログラムに参加することで同じアレルギー体質の子供とも友達になれました。


その友達の中でもやはり極度に甘やかされたり、かわいそうだと同情して育てられた子はいつまでたっても自分のアレルギーと向き合うことが出来ませんでした。


受験や社会に出てからの自分に対する保護が一切なくなった状態に心がついて行けない子も多かったです。

 

自分が立派な人間になれたかどうかはおそらく一生分かりませんが、「アレルギーとのお付き合いが順調か」と尋ねられたら「順調です」と言えそうです。


アレルギーは現代病の一種であり急速にこの言葉自体が非常にメジャーになってきています。
20年ほど前は医者ですら「親の過保護だ」とか、「食べさせれば治る」などという誤った認識や精神論を持っていました。


アレルゲンの表示義務も厳しくなりましたし、同じ工場の生産ラインで作成している食品情報もパッケージ裏によく書いてあります。

 

またこのようなインターネットの情報サイトも豊富になってきていますのでそちらを活用してもいいでしょう。

 

現在ご覧のサイトも是非とも何かの役に立てば思います。

 

ご興味があれば以下の記事も参考にしてください

 

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