【薬剤師は足を使え!?】介入の積極性で患者利益が変わる!
ちわ!塩だよ!
論文って意外と読んでみると楽しいけど、これまでずっと自分に違和感があったんだよね。
それは「論文読めて言っていることがわかったけど、普段の自分の行動に何か変わったんだろうか?」ってね。
論文を読むという行為自体が自分にとってハードルが高く、専門的な内容を理解しただけで満足している自分に気がついたよ。
そして、論文を読む前の自分の行動と、読んだ後の自分の行動には全く違いがでていなかった。
その結果、時間と共に読んだ内容も、読んだことすらも忘れていく。
そうすると論文を読んだ時間は全く無駄になってしまうということに最近凄く気になってきて、読んだ内容をメモに残したり、他人と共有したりする時間を設けるようにしたよ!
まぁ、メモ自体も共有したこと自体も忘れるじゃん、って言われたらそれまでだけど、要するにアウトプットの時間を作っていくことが大事なのかなって事だよ!
本当はこの論文について他職種とディスカッションすればいいのかもしれないけどそんな心の広さを持っていて時間的余裕のある人はいないよねぇ~笑
ということでかなり真面目な導入だったけど、今回も論文を紹介していくよ!
今回の論文はちょっと変わった切り口で、これを読めばモチベーションのアップにもなるんじゃないかな?
でも実は現場でやっている薬剤師の人たちはこの論文を読んだ後に、「そりゃそうだよね」っていう思いを持つ人もいると思う。
ちなみにこの論文は以下だよ
"Effect of an In-Hospital Multifaceted Clinical Pharmacist Intervention on the Risk of Readmission A Randomized Clinical Trial"
PMID: 29379953
それから、以下のサイトで無料で全文読めるみたいだよ(右上のDownload full-text PDFをポチッとな)
じゃあ、解説いっくよー!
結論:薬剤師は積極的に介入する事で30日または180日以内の再入院と180日以内の救急外来受診が改善される
いきなり結論から話すけど、やっぱり薬剤師はポチポチパソコンに向き合っているだけじゃなくて積極的に足を使って患者さんの所に行って、薬の説明や介入を行っていかないとダメだよ、ってことだね。
病棟の薬剤師をやっている人は実感として当たり前かもしれないし、これを読んでいる病棟の医師や看護師は日常的に足を使って患者さんの所に行っている仕事をしているから、薬剤師が「足を使わない」という選択肢がとれること自体おかしいなと思うかもしれないね。
でも昔から薬剤師はそう言うところが弱点とも言われてきたし、コミュ障が多いとか言われちゃうことが多いのもそういうことなのかもしれないね。
ちなみにこの試験のデザインはランダム化比較試験だよ!
以下、PECOを示すよ
P(どんな患者に):急性期病棟に入院した18歳以上で5剤以上の薬剤を使用している患者1499人
E(何と比較して):薬のレビュー
C(何をしたら) :積極的な介入(薬剤レビュー、3回の動機付け面接、プライマリケア医・薬局・施設と共同したフォロー)
O(どうなったか):30日または180日以内の再入院と180日以内の救急外来受診が減った
よく、「結局の所、患者さんや医療従事者などの為にならない結果が示された」場合に真のアウトカムじゃないとか言われるけど、この論文は評価が難しいよね。真のアウトカムな気がするけど、もっと具体的になってもいいかもしれないね。例えば薬剤師介入の結果によって人がより死ななくなったとかね。
でもこの論文は盲検化されているし、無作為化、IPアドレス解析、ランダム化もされているから結構信用していいんじゃないのかな。
まぁ冒頭でも言ったけど、当たり前の事がわかったって言うだけなのかもしれないけどね。
当たり前の事を説得力のある形で示して行くにはこういう論文の蓄積が重要になってくると思うからこれはこれで価値のあるものなんだろうね。
ということで、みんな!今日から足を使って患者さんの所にいって、どんどんお話してこよー!!
にほんブログ村