【たばこの誤飲】:こどもがたばこを飲んでしまったらやるべき事
こんにちは!Ph.塩です!
今回は「たばこを子供が飲んでしまったら」です。
子供の誤飲は少なくありません。
そして子供の誤飲事故の中ではたばこによる事故が最も多いと言われています。
最近ではフローリングなど洋風の家も増えてきていますが、日本ではまだまだ畳の上などで座椅子などを使って生活している人が多いために日本独特の中毒とも言えるでしょう。
もしもの時は、慌てずに速やかな対応をしてください。
状況に応じた対応:
Q1.たばこの漬かった液を飲んでしまった(灰皿の水)
A1.救急車などを呼び一刻も早く受診をしましょう。病院へ到着するまでの間、吐かせられるなら吐き出させます。その時嘔吐物が気管に入ってしまわないように注意。
Q2.たばこを1/4本以上食べてしまった(飲んでしまった)
A2.救急車を呼びすぐに受診させましょう。病院へ到着するまでの間、吐かせられるなら吐き出させます。その時嘔吐物が気管に入ってしまわないように注意。2回ほど吐かせてみても吐かないときは無理をしないでください。
Q3.少しかじった、少しだけ飲んでしまった
A3.4時間以上目を離さず注意して観察しましょう。顔色が悪くなった、元気がない、気持ち悪くなったり吐いた場合は受診をしましょう。24時間経過して何事も無ければ問題ありません。
確認するべき状況:
Q1.摂取した状況
(1)新しいたばこだったか、古いたばこだったか
(2)吸い殻の場合、乾燥しているかもしくは水やジュースなどに浸っていなかったか
Q2.摂取した量
(1)何本口にしたか。本人の周りにたばこは散らばっていたか(散らばっていたら他にも摂取した可能性あり)
(2)口の中に残っていないか(残っていたらはき出させる)
(3)はかせた場合、嘔吐物にたばこはあったか。
Q3.本人の状態
(1)はき出したか
(2)いつもと様子は違わないか
致死量:
(1)大人はたばこ3~6本程度
(2)こどもはたばこ1~2本程度
症状が起こるまで:
30分~4時間以内に症状が起こりますが、大体その前に吐き出すのでひどくなることはまれです。
問題はたばこの漬かっていた灰皿液を飲む事です。廃液の濃度が高濃度の場合は5分以内に死亡するとも言われていますので、灰皿液は確実に子供の手の届かないところに管理しましょう。
たばこを飲んだ場合の症状:
(1)軽いもの
嘔吐、下痢、めまい、頻脈、顔面蒼白、不機嫌
(2)重いもの
軽い症状に続いて30分以内に痙攣、昏睡が起こる。発汗量が増え、よだれが垂れてくる。縮瞳し、後に散瞳する。脱力し、筋肉麻痺が起こる。呼吸症状として過呼吸、その後に呼吸停止。血圧上昇し、心拍数が上がる。その後不整脈が起こる。
もし自然経過や病院にかかった後で状態が落ち着いたとしても、たばこの誤飲を起こした家庭のこどもが再び誤飲を起こす可能性は非常に高いと言われています。
これはたばこだけでなく、鉛筆を誤飲してしまったり、乾電池を誤飲した場合も同じ事が言えます。
誤飲は家庭の状況を表した結果とも言える場合が多いので自宅での物品の管理状況を見直しましょう。
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