本当に効果のある健康法とは!?
こんにちは! Ph.塩です。
今回は「本当に効果のある健康法」についてです。
とても怪しいタイトルですね笑
実は、このタイトルは日刊SPAで紹介されていた記事から取ってきています。
内容としては以下の通りでした
「健康法は効果がある、ない、不明に分類され、新しい物は総じて不明が多く、また高価であることが多い。だが高価があると認められていることは長年提唱されていて揺るがなく、時代や情報によって内容が揺らぐ物は高価も小さいと考えた方が良い」
これは確かにそうかもな、とも思います。
週刊誌のくせにたまには良いこと言うじゃないか、と笑
ですが、以下の場合はどうでしょうか?もう少し深く考えてみましょう。
確かに健康法は昔から変わらない事があります。
それは人間が人間である以上行うべき事に直結もしていますね。
すなわち、食事、睡眠、運動、排泄、心理的管理などです。
例えば便秘に関して見てみましょう。
便秘を改善するには??
・水分を多めに取りましょう。(食事)
・体を動かしましょう。特に体幹をひねるような運動で腸の蠕動運動を促しましょう。(腸運動)
・食物繊維を多く含んだ食事を取りましょう。ただし、便が固すぎるときは食物繊維によって更に固くなる可能性があるのでその場合は水分を多めにとりながら脂肪分なども多めに取りましょう。(食事)
・お腹を温めましょう、夜などにお腹を出して寝ないように。(腸運動)
・トイレに行く習慣づけをしましょう。ただしあまりいきみすぎると痔になったり、脱腸の可能性もあるのでほどほどに。(心理的管理)
・腸の運動も神経によって支配されていますので睡眠を多めにとって自律神経の乱れを直しましょう。(睡眠)
などなどが考えられますね。
これらは「確かに」とうなる物ばかりですよね。
でも、なぜ、このような事は「確かに」とわかるのに、世の中にはこんなにも便秘に悩んでいる人が多いのでしょうか?
前述のような便秘に対する健康法は、例えばレジ打ちのパートタイマーさんで考えたらどうでしょうか?
水分を多めに取る
→勤務中に飲む事が禁止されていることや、空気的に出来ない。またそんな暇が無く客が来る時間帯を担当している。
体を動かしましょう
→ずっと立ってレジ打ちを行う時に、仮に運動を挟めてもたいしたことが出来ない。
食物繊維を含んだ食事
→これは出来るかもしれませんね。料理をする暇があれば弁当を作ったりして出来そうです。
お腹を温めましょう
→お腹以前にクーラーがしっかり効いているスーパーでは体全体が冷えています。クーラーの温度を上げるなんてとんでもないですよね?それにブランケットなどを使ってレジ打ちをしている人なんて見たことありません。
トイレに行く習慣づけを行う
→パートタイムで働く主婦さんなどは大忙しです。朝から子供の世話をして旦那の世話をして家事をしてから働きにくる間にそんな時間がとれるでしょうか?
睡眠を多く取りましょう
→これも状況が許せば出来るかもしれませんが、帰りの遅い旦那を待っていたりすれば日々出来るとも言い難いでしょう。
どうでしょうか?
こういった事は便秘に限らず、肌荒れ、アレルギー対策、アトピー、睡眠不足、うつ、ぜんそく、高血圧、高コレステロール血症など、全ての不調と慢性疾患に当てはまると思いませんか?
もちろん昔の人が暇だったなんて思いません。
電化製品も今ほど発達していないし、女性も昔だって大いに活躍していました。
では何で昔からの健康法が現代の生活にそぐわなくなってきたのでしょう。
一つは「効率化」が激しいからだと思います。
仕事をしている方は体験された方も多いと思いますが、一生懸命仕事を終わらせたり、高い処理能力を発揮して仕事し、時間が空いたときに寝てたり運動したりしても許されるでしょうか?
残念ながら仕事はその空いた時間に更に入れられます。
会社で寝てて許される方が珍しいですよね?仕事が終わっていたとしても、他部署の手伝いや自己研修に回されることが多いです。
つまり、快適や時間短縮を求めて効率化に努めた結果、その空いた時間は何か別の行動に強いられるためどんどん逆に行動が制限されていくのです。
そのため上記に挙げた健康法などは現代人にとっては難しい問題が生まれてくるのです。
2つあります。
一つは「データの存在するお薬やサプリメントに頼る」
もう一つは「行動を改善する勇気」です。
これを順を追ってひとつずつ考えてみましょう。
時間が少なく極端に効率化された現代では、上記の様な健康法では間に合わないこともあると思います。
データの存在するお薬やサプリメントは情報に踊らされる事無く使用できます。
新しく、きらびやかな装飾の施されたお薬やサプリメントを使用するくらいならこのブログで紹介した以下のお茶でも飲んでいた方が遙かにましです。
漢方 カテゴリーの記事一覧 - お薬とサプリメントを根拠を持って検証する薬剤師による総合健康サイト!
また自分で判断して薬を買うより以前紹介した以下のようなジェネリック医薬品に近い成分の薬を買っていた方が何かあったときに医療従事者に相談もしやすいでしょう。
OTC医薬品 カテゴリーの記事一覧 - お薬とサプリメントを根拠を持って検証する薬剤師による総合健康サイト!
健康食品の業者は様々な方法で「データがある」ように振る舞います。
細かく砕いた、とか、量が多いとかですね。
例を交えた詳細は以下のページを参照して下さい。
【コラーゲン】ロングセラーとなっている健康食品の代表。果たして効果はあるのか? - お薬とサプリメントを根拠を持って検証する薬剤師による総合健康サイト!
例えばg単位で書かれた物もmg単位で書けば量が多くも感じますね。
塩だって、塩0.1gよりも「純正」薬局方-塩化ナトリウム100mg【NaCl】の方が多そうだし凄そうではないですか? 同じ物なんですけどね笑
この書き方はどういう意味を指すのか、わかりやすいようで業者は巧みにわかりにくくもしているのでこのあたりはこのブログの様な情報サイトを参照にしたり、厚生労働省のページでも健康食品を扱っていますので参考にしましょう。
わからなければ町の薬剤師に聞いてみましょう。医者は有料ですが薬剤師はタダですからね笑
もう一つはこちらです。
上記のような健康法は勇気がないと出来ないこともあります。
例えば
・職場でペットボトルを持たせてもらう、レジ打ちの合間に飲ませてもらう。
・休憩の時間に一言言って軽い運動させてもらう。
・睡眠時間の確保について家族と話し合う。
・家族の食事を食物繊維多めにすると家族に公言する。
などなど...
どれも少なくともエネルギーが要りますね。
人間は現状を保とうとする性質があります。
これを心理学の用語で「正常性バイアス」とも言いますが詳細はまた別記事で。
つまり現状打破するためには何かしらのアクションが必要なわけで、それを効果の出るかわからない健康法と天秤にかけているわけです。
大体の場合、その天秤は「アクションを起こさない」方向に傾きます。
だって理由をつけるのは非常に簡単ですからね、忙しいですし、やっても効果が出るかわからないし。
そういったところをデータのない健康食品は上手に突っついてくるわけです。
ですが、そういったものにお金だけ取られて生活を改善せず暮らしていては、いつまでたっても健康になれない「健康に向かっている気持ちにさせてくれる健康法」から抜けられないでしょう。
これまでのお話をまとめると...
・現代人と昔の人の暮らしは効率化という点で変わってきている。
・暮らしが変われば昔からの健康法というのは現代人の生活スタイルに組み込みにくい。
・しかし昔からの健康法は効果が確かにあるため行う価値はあるが、現代生活に組み込むには手間がかかる。
・手間を惜しんで流行のデータの少ないお薬やサプリメントに手を出すくらいならデータのしっかりとしたお薬やサプリメントをしっかり選ぶ必要がある
・選び方はしっかりとした根拠を持って。根拠が持てなければ専門家に聞く。
以上です。
みなさん、今後はさらにセルフメディケーションの時代に入ります。
自分の身は自分で守る必要があるため、正しい方法で情報を集めて健康に日々の暮らしを楽しみましょう!