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【病棟担当薬剤師】:病棟薬剤師あるあるランキングベスト8 

こんにちは!Ph.塩です!
今回は「病棟薬剤師あるあるランキングベスト8」です。

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画像著作者:aussiegall
 
薬剤師あるある自体があるあるネタになっていてあるあるがゲシュタルト崩壊しそうですが、病棟薬剤師に関してはあまり他に無いのでは?
 
薬剤師が病棟にいること自体あまり知られていないですからね。
 
これから病院で薬剤師になりたい人も参考になれば幸いですし、現在病棟で薬剤業務に追われている人も「あるな〜」と見てもらえれば幸いです。
 
目次:
1.病棟薬剤師あるあるランキングベスト8
2.病棟薬剤師あるあるランキングベスト8の解説
3.まとめ
 
1.病棟薬剤師あるあるランキングベスト8
 
1.担当病棟によって様々な損得が生じる
 
2.医師、看護師の雰囲気が病棟によって違いすぎる
 
3.病棟スタッフから健康相談される
 
4.他科入院患者さんの事がよくわからない
 
5.上司や先輩の担当病棟に患者さんが転棟する時にやや緊張する
 
6.病棟看護師長が変わる時は特に気を遣う
 
7.Dr.からは専門外の事をよく質問される
 
8.1度ルールを決めると変えられない
 
病棟薬剤師も色々あるんやー!!

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画像著作者:Lara Cores

 

 
2.病棟薬剤師あるあるランキングベスト8の解説
 
1.担当病棟によって様々な損得が生じる
 
忙しい病棟、入退院が激しい病棟、内服セットが重たい病棟、人間関係の良くない病棟、様々な病棟があり、どこを担当するかで今後の仕事の辛さが大きく変わるでしょう。また、後輩を指導しながら勤務することもあれば苦労も増えると思います。
 
その結果、同じ給料で同じ「病棟担当者」という業績なのに全然負担が違う、という事態になります。
 
そればかりか、自分が病棟業務に追われているうちに他の病棟担当者が別の仕事や認定取得をしていて評価が上がっている、なんてこともあるかもしれません。
 
ローテーターのうちから病棟を注意深く観察して自分のやりたい事と環境とのすり合わせをしていき、忙しかったり辛かったりすれば上司に上手に(同情してもらえるような)アピールをしていく必要があります。
 
2.医師、看護師の雰囲気が病棟によって違いすぎる
 
忙しい病棟ほど荒々しくなる傾向にあります。また、飲み会も激しくなります笑
ピンク病棟と言われる乱れた人間関係の病棟もあれば、穏やかで緩やかな雰囲気の病棟もあります。
 
私なんかは下戸ですので、激しい飲み会では非常に気を遣います。
 
その病棟の雰囲気に自分のキャラがマッチしていればいいのですが、そうでなければその摩擦に苦しんだり他の病棟が羨ましくなることもあるでしょう。
 
3.病棟スタッフから健康相談される
 
これはスタッフから信頼されている証拠ですので素晴らしいことですね。「痒み止めって何がお勧め?」とか、「妊娠の可能性があるんだけど眠剤やめた方がいいかな?」とか。
 
こういうことにはどんなに忙しくても一生懸命答えた方がいいと思います。もし無理なら後からメールで。
 
ただ、「妊娠といったらさ〜」とか、「うちの旦那がさ〜」とか、世間話に突入する可能性がありますので忙しければ話を切るテクも必要でしょう笑
 
ですがコミュニケーションも非常に大事ですのでバランスが大切ですね。
 
4.他科入院の患者さんがよくわからない
 
私の力量不足だと言われればそれまでですが、わかりやすいのは外科系病棟に内科系が入ってきた時などです。それもドレナージのような外科的側面を持つならまだしも、循環器や小児科、婦人科症例が来るとなかなか辛い…笑
 
それでも薬剤監査、提案や評価をしていかないといけませんので辛いですね。当たり前ですが担当医も容赦無く入院した病棟の薬剤師に薬の使い方などを聞いてきますからね。
 
5.上司や先輩の担当病棟に患者さんが転棟する時にやや緊張する
 
記録を隅々まで見られます。そして、落ち度があれば指摘されます。教育的指導があればありがたいですが、黙って評価を下げられたとしたら辛いですね。
 
ただ量を書けばいいわけではありませんし、適切な評価と対応、引き継をするとしか言いようがありません。
 
また、薬剤師が内服セットをしていない病棟から転棟し、転棟先の病棟からセット状況について薬剤師に聞かれてもわからないことがあります。
 
しかし、立場上わからないとも言えないのが辛いですね。
 
 
6.病棟看護師長が変わる時は気を遣う
 
病棟の看護師長、主任は2〜3年で変わることがよくあります。
 
この時前任の病棟の慣習を引き継いできたりするので、「あれ?ここの薬剤師はあれをやってくれないのかな?」となるわけです。
 
前任の病棟とは事情やルールが違うのでやっていないのですが、それを依頼されると断る方も気を遣います。全病棟で統一した病棟薬剤業務のルールはありますが病棟毎に勝手が違うのである程度ローカライズされてるんですよね。
 
ですが、看護師長に嫌われたらなかなか仕事がやりにくいです。そこは納得できる事情がわかるデータを数字などで示す必要があります。
 
7.Dr.からは専門外の事をよく質問される
 
当然ですが専門医は自分の領域で使う薬についてもスペシャリストです。ですから専門外の薬について困ることが多いわけです。
 
しかし、病棟薬剤師もその病棟に長くいるだけに、専門領域は配属されている病棟に寄っています。
 
ですから「専門領域は知ってて当然だけどそれ以外の薬や病態もある程度わかってないとダメ」というきつい立場にあるのが病棟薬剤師とも言えるでしょう。
まぁ、それがチーム医療なんですけどね。
 
8.1度ルールを決めると変えられない
 
1度病棟薬剤師がやりますと言った仕事はほぼ未来永劫続きます。事情が変わって看護師や医師に依頼したくなっても、変わってもらうことは難しいでしょう。
 
ですから、仕事の依頼が来た時は薬剤師がやる意味や、今後の長期的な見通し(新人が研修に来たとしてもやれる仕事なのかなど)を幅広く確認して引き受ける必要があります。
 
色々あるなぁ...

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著作者 erry Thompson1
 
 
3.まとめ
 
いかがでしたでしょうか?
病院毎にやり方やルールが違うと思いますが、概ねの病棟担当薬剤師が直面する問題がランキングしていたと思います。
 
以前にも書きましたがやはりこのランキングにあるシチュエーションに直面したとしてもコミュニケーション能力も非常に大事になってくると思います。
 
僕は飲み会などには必ず顔を出すようにはしていますし、勉強会などで大量にもらえるボールペンを「ボールペンのお兄さんだよ〜」とかいって病棟に差し入れしたりして普段から良いコミュニケーションを取るようにしています。
 
若い頃はそう言ったことが「媚びを売るようだ」とか思いあまり気が進みませんでした。バカですね笑
 
しかし我々のような情報を売る仕事というのは頼ってもらえないと生きていけませんし、こちらからの呼びかけに耳を貸してもらえないと意味がありません。
 
全国の病棟担当薬剤師も様々なストレスをかかえながら頑張っていらっしゃると思いますが、これを読んで「ここにも同じような苦労をしているヤツがいるな」なんて思ってもらえれば本当に幸いです。