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【コラム】:活躍すればするほど結婚できない女性。

こんにちは!Ph.塩です。


今回は「結婚したいと思う心と女性活躍社会」についてです。

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 写真著作者:Vive La Palestina

 

初めに言っておくと、結婚は良いもので、私も結婚してとても幸せに暮らしています。否定したいわけではありません。

 

今の時代、結婚の定義ってなんなんでしょうか?


様々な価値観や制度が変わり続ける世の中で、結婚という定義や価値観だけが確立し続けられる理由なんてあるのでしょうか、と思います。


東京新聞の記事にて、安倍晋三首相が「女性活躍社会に期待する」とか、「少子高齢社会を食い止める」と言っているのを目にして「現場はなかなか簡単じゃないんじゃない?」と思いながら読んでいました。

 

女性の活躍と、婚期というのは反比例の関係にある、とまでは言いませんが社会に出た女性の意識の変化はおそらく結婚から遠ざかると思います。

 

大昔は結婚とは家と家との契約で「嫁に出す」とか「家内を作る」という言葉が示すとおり、家の中に女性を家族として迎え入れ、働く男性の補助を徹底的にするという存在だった時代があります。

 

男性も絶対的な封建制度の代わりに女性を守り養う義務を背負いましたし、それが出来ないと男性も一端の男とは見てもらえませんでした。

 

しかし女性の社会進出がある程度果たされていたり、男女平等共同参画社会だとか言われている現代ではそんな話でまとまる結婚は今時ほとんどありません。


結婚の価値観が過去の封建的な時代からここまで変わっていくと、女性活躍社会というのはやはり結婚に向いていません。

 

なぜこんな記事を突然書いているかというと、私は病院に勤めていて周りの人がほぼ女性だからなんですよね。

 

よくあることではあるんですが、最近こんな体験をしたんですよ。

 

「私より貯金があって、大卒で、身長があって、話してて楽しい人がいい」って言っている女の子がいたので、まぁ普通の願望ではあるのかな、と思って聞いていました。

 

それで、合コンでやりとりした人がいい感じだったそうだったので、「良かったねぇ」とか、 「どこどこがデートでオススメだったよ」とか話してたんですね。

 

ところが突然、「あの人とは終わった」と言われたんです。


「え、あんなにたのしそうだったのに?」と聞くと「だって、28歳で年下だったから…」と答えました。ちなみにその子は30歳です。

 

え、そんなに違わないやん...なんて思いましたが、まぁ終わった話にそれを言ってもしょうがない事でしたので喉元で引っ込めておきました。

 

まぁ、よくある話です。


まとめてしまうと、その子の価値観に年齢という因子がウエイトを大きく占めていただけの話ですよね。


でも、こんな話がよくありすぎるのです。今回はたまたま年齢でしたが大体こんな感じで「◯◯が××だったから」という感じでうまくいかない事が多いのではないでしょうか??

 

ネットや雑誌では「もっと深く付き合って見たら?」とか、「逆に自分にも相手からしたら残念ポイントはあるはず」とか書かれていますよね。


でも働く女性からしたらそこじゃないと思うんです。というか、深く付き合う必要がある、とか、自分にも残念ポイントがあるというのは百も承知なんだと思います。

 

問題は、「自分が妥協する必要性がない」ということなんじゃないでしょうか。

 

20台前半から一生懸命働き、6年目から8年目の30歳頃になれば組織内の多くの人と関わりを持ちます。

部下もできたり、後輩も増えたりするでしょう。自分が20代前半には全く雲の上だった上司とも一緒に仕事をしたり仕事を任されたり、時には上司の仕事に口を出したりすることもあるかもしれません。

 

ある程度のお金も溜まっていますし、今後の給料も勤め続けていれば上がり続ける一方でしょう。貯金も月々溜まって行きます。

 

しかし、適齢期の男性と付き合った先には何があるでしょうか。


身だしなみや服装にも「仕事向け」ではなく「男性向け」に注意が必要になり趣味の時間も減り、「楽」では無くなりますね。


我慢する必要のなかった独身生活と比較して共同生活の結婚生活は我慢の連続です。

 

また、結婚、新婚旅行に行くともなればせっかく貯めた貯金を崩すことになります。もちろん全額出してくれる甲斐性のある男性が居ればいいですが、いまや20代の平均給料は女性の方が高いとも言われていますのでかなり難易度の高い話でしょう。

 

そしてこれが1番の問題ですが、結婚、出産に関係して女性は仕事の継続に関して考えなければなりません。主夫という考え方もまだあまり一般的ではありませんし、結婚してこどもを産むとなるとどうしても産休、育休が必要になってきます。こうしたときに主夫という家族の形では収入が心もとないかもしれません。

 

こどもがいない形の夫婦も大いにアリだと思うのですが、それでも一緒にいたいと思う旦那さんは自分にとっても相手にとってもなかなか現れないことが実情でしょう。

 

そんな問題山積みの結婚を前提とした交際を始めることはとてもハードルが高いものだと思います。

 

しかしそんなハードルを相手に見られてはいけないという面倒くささもつきまといます。

 

だって前述の事を色々とまじめに向き合った結果構築されたハードルだとしても、男からしたら「お高くとまりやがって」なんて風に思われても損じゃないですか。

 

もちろん積極的に妥協する必要はありません。しかし誰しもが人付き合いに妥協や気遣いを含めているように男女の仲にも妥協や気遣いは一生ついて回ります。

 

何か一つや二つ、譲れないものを決めたら後は好意的に相手を受け止めていく心が必要なのでは?と思います。

 

といっても、それも難しい話だとは思います。結婚は一生モノですし、一度きりの人生の伴侶ですから妥協はしたくない気持ちも十分にわかります。


それにその妥協できない部分が「仕事は続けたいがこどもは欲しい」という形であれば自分の中だけで片付く問題ではなくパートナーの積極的な支援も必要になるでしょう。

 

ここらへんの微妙な心の機微はとても難しいものですが、結婚したいのであれば積極的な行動と「上手に」話し合うことが全てだとは思います。


あ、ちょっと話がずれましたね...

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著作者: robert.hamilton

 

女性が活躍する社会は女性を結婚から引き離す


とにかく、女性が活躍すればするほど少子高齢化を食い止めることから離れていくものじゃないかと思います。ですから冒頭の安倍晋三首相の言葉には、難しいこと言うなぁという感想が出るというわけです。

 

もちろん大前提として産休、産後の補助制度や職場復帰の支援など自治体や会社がしっかり取り組む事は必要です。ですがここまでカツカツに働いて回っている世の中なのですから、自分を取り巻く制度に訴えることも限度がある話でもあります。その中で、現代の制度の中ではやはり女性の活躍は少子高齢化と相反する部分があるんだと思います。

 

それと余談ですが離婚率、浮気率が上昇するのも結婚の価値観の変化の副産物だと思います。


昔は家と家との契約に基づいた結婚を離婚という形で終わらせることは「契約破棄」とされ離婚した女性に「出戻り」というレッテルを貼りながら大きく経歴に傷をつけるものでした。またビジネス化した結婚式というものは無く、仲人をたて、結納を行い、地域によりますが町を挙げて結婚式をしていた時代でした。

 

いまでは結婚式をあげるということが「スマ婚」や「0円からの結婚」などとてもライトなものから可能となり結納もほとんどの人が行いません。

 

離婚後も人様に顔を向けることが出来ないという価値観は無く、離婚後は通常の生活に戻ることが出来ます。

 

そんな中で仕事にありつくことが出来る女性は離婚後の生活に怯える必要もありませんから、昔の様に「離婚することで男性や社会に見捨てられる」という考え方をしなくて済むようになったわけでもあります。

 

それが幸せかどうかはわかりません。昔も離婚したくても出来なかった女性は大勢いたでしょうし、今では離婚に対するストッパーが無くなってしまったとか、地域とのつながりが薄くなってきているという考え方も出来ます。

 

浮気率に関しても女性が働いている限り職場関係などで「自分のパートナーより価値観の合う男性」というのはいずれ現れます。総当たり戦みたいなものです。


そこで浮気するかどうかは通常は理性や倫理観、家庭内の状況で押さえ込むのですが、仕事を頑張れば頑張るほど共に過ごす異性の数も量も増えていきます。

 

「浮気は男の甲斐性」というとんでもない言葉がありますが、これは「仕事を頑張って輝いている男性には女性がついてくるもんだ」だとか「仕事を頑張れば頑張るほど、付き合いの機会が増えるもんだ」だとか「浮気するくらい稼げることが勲章」のようなこれまたとんでもない意味が込められています。

 

しかし仕事は今や男性のものだけではありません。女性にも同じ事が言えますね。頑張っていればそれだけ自信も持てますし、輝いて見えます。

 

男性と女性の異性への考え方は大きく違いますのでこの言葉が同じように当てはまるわけではないのですが。

 

このように「変わっていく女性像」と「変わらないままの男性像」が社会の中でミスマッチしている現状が間違いなくあると思います。


しかし、「薬剤師による総合健康サイト」という名前のブログで何を語っているんだか...笑

 


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