【2016年 医療情報技師】:合格発表がありました。
こんにちは!Ph.塩です。
今回は「2016年の医療情報技師の合格発表」について書きます。
私事なのですが、8/21に医療情報技師という資格の試験を受けてきまして、その合格発表があり合格していました。
某掲示板などを見ながら自己採点をしていると一応例年の合格ラインを超えてはいたのですが、今年の合格ラインがどうなるかと言うことやマークミスの可能性を考えると合格発表まではなかなか安心していられない心持ちでした。これで少しホッとしています。
医療情報技師という資格はどういう資格で、どういう仕事なの?ということに関しては以下の記事も併せてお読みください。
さて、私は薬剤師ですがなぜ医療情報技師の資格を取ろうとしたのでしょうか?
また、医療医学ならいざ知らずシステムや情報処理の問題には門外漢の私ですが、どのように勉強したのか?ということを書いていこうと思います。
1.薬剤師と医療情報技師
2.医療情報技師の資格取得のためにどうやって勉強したのか?
薬剤師でありつつ医療情報技師の資格を取る方は実はそこまで珍しくありません。
また薬剤師でなくても放射線技師だったり検査技師だったりする方もこの資格を取ることもあります。
その意味はずばり「院内SE」という立場です。
例えば外注のSEの方がシステムについて話を持ちかけてきたときに相手の話がさっぱりわからないという状況になることがあります。
また「こんな事がしたいからこのシステムはこういう形にして欲しい」といった医療従事者の要望もSEの方からするととんでもないことを言っていることもあり得ます。
そこでこの医療情報技師は院内にいるSEとして両者の言葉を翻訳してあげるのです。
医療従事者の要望しているシステムは可能な話なのか、本当にとんちんかんな事を言っているのか。
それともSEの方が足下を見ているのか、SEの言っていることが医療従事者に本当に伝わっているのか、といった事を両者に伝わるようにかみ砕いて専門用語も極力解説したりしながら説明する事ができます。
また病院の中で動いている部門システムはしばしばエラーが起こったり止まったりします。システムでなくても、パソコントラブルなどが起こった場合にその部門の動きが一時的にストップすることも珍しくありません。
こんな時に外注のSEさんをいちいち呼び出していたりするとなかなか時間がかかりますし、ちょっとした不具合の修正などにお金がかかることもあります。
そう言ったときに医療情報技師がいると「何が起こっていてそうなっているのか」くらいはわかることも多いです。
もちろん本業のSEではないので、システムをいちから組み直したりプログラミング言語に精通している方はまれですが、「さわり」の部分がわかる人材というのは割と重宝されているのですね。
そう言った意味で医療情報技師は院内で働くスタッフが取得すると良いことがある資格なのです。
はっきり言ってとにかく過去問を勉強しました。
といっても用語だけ覚えてパソコンで実際にやってみたり説明することが出来ないと、資格を取得できてもなかなか現場で活躍できないので時間があれば過去問や解説集に書かれていることを実際にパソコンでやってみたり、図があるサイトを見ながらイメージがつくようには心がけていました。
しかし、実は過去問をみるとわかりますがまったく勉強していなくても常識的に解ける問題もちらほらあるのです。
特にこの資格をとろうとしている方は理系が多いでしょうから、言葉だけはなんとなく聞いたことあるよ!という単語も多く出てきます。そういった「すでに自分が持っている知識」と、「実際に問題を解くのに必要な知識」との差を感じるためにもまずは過去問に手をつけましょう。
一応、参考書として医療情報サブノートは購入しましたが、これを1から読むほどの時間も根気もありませんでしたので、過去問をやってみてもし正解してもその他の選択肢がなぜ間違っているのか解説できるようになるまではサブノートで見返して覚えていきました。
また過去問の解説に出てくる単語や話がどういう意味なのかも理解するためにサブノートをその都度開いて確認するという作業を繰り返しました。
しかしそんなサブノートでも実は要点集なのであまり詳しく乗っていないこともあります。そう言う場合はgoogle先生にお世話になりながら勉強しました。
色んな方や企業が色んなブログやサイトを作って解説してくれているのでサブノートに載っていてもイメージがつかなければググって調べて勉強すると言ったこともやっていました。
これが情報処理と情報システムの分野の勉強方法です。時間はかかりますがひたすら覚えたりイメージをする分野なのでやった分だけ実力として身につく分野でもあり、比較的勉強しやすかった覚えがあります。
しかしパソコンを趣味でいじってきた方ならともかく、なかなかその「イメージ」というものがつかない事もありました。
単純な話、「パソコンの中には制御装置とか演算装置とかあるよ!」と言われたり「RAIDってのは~」と言われてもそれが実際にパソコンの中にどのように存在しているのか、どうやって働いているのかなどなどのイメージが全くつかなかったのです。
そういう意味ではひたすらグーグルを検索する作業という勉強方法でもあったかもしれません。
正直合格するだけなら言葉や概念をしっかり覚えてしまえばいいので不要と言えば不要なのかもしれませんが、自分はどうしてもそのまま丸暗記していくということは気持ちが悪くてパソコンに張り付きながら勉強していました。
そういう意味ではやり方次第で時間をかけないようにささっと覚える方法もあれば、とことん調べて時間をかけるという方法もあり、そのバランス感覚が必要かもしれませんね。ひとつの分野にそこまで時間をかけるわけにもいかないので。
また「医療医学」の問題に関しては自身が病院に働いていることもありあまり勉強はしませんでした。
といっても過去問は一通りやり、わからない事や知らなかったことは覚えるようにしましたが、大学の時に習ったけど全く覚えていないことも結構出てくるんですよね。
これって、医療畑以外の人からしたらなかなか難しいんじゃないでしょうか。
検査値の項目のそれぞれの意味だったり、医療行為に関する問題だったり、体のしくみの話だったり、病院で働いていたりしないとなかなか難しいと思います。
しかしやはりそこはやり方を変えず、過去問をひたすら解いたらあとはわからない事、不安なことをサブノートなどの参考書で調べて、それでもイメージがつかなかったり部分的にしかわからなければグーグル先生に聞くという方針は変えなくても良いと思います。
医学系の参考書を買ってしまえば逆にマニアックすぎて時間がいくらあっても足りない思いますので、そういったものは個人的に興味があったりしない限りは医療情報技師の資格を取るためには不要だと思います。
これから勉強する方、ちょっと医療情報技師に興味がある方に参考になればと思います。