【やせ薬】:ダイエットに効果的?サノレックスは魔法の薬なのか?
こんにちは!Ph.塩です。
今回は「やせ薬」についてです。
昔から漫画や映画、小説などのさまざまなメディアでこの種類の魔法の薬はとり立たされてきました。
一口飲めばあら不思議!みるみるスリムに!ナイスバデーに!
今までのダイエットはすべて無駄だった!?
なーんて話、よく聞きますよね?
実はこんな飲むだけで痩せて行く魔法のようなお薬は世の中に実在しているのです。
その名も「サノレックス」、成分名は「マジンドール」です。
今回はそんな魔法のような薬に関して書いていきます。
1.サノレックスはどういう薬なの?
2.サノレックスはどういう人が使えるの?
3.サノレックスの副作用は?
4.魔法のやせ薬の落とし穴
正確にはこの魔法の薬は飲むと食欲がなくなります。
サノレックスとはご飯前に1錠飲むことで食欲を司る中枢に効いてくれ、食欲を沸かせないようにするお薬です。
これを飲んだ患者さんは食事を目の前にしても食べたいと思わなくなり普段からも空腹感を感じることが少なくなりました。
やせる魔法の薬と書きましたが、このように食欲を沸かさないようにしてカロリー摂取を抑えるお薬なんですね。
やはりマンガみたいに飲んだ直後に別人のようになるような変化の期待は難しいようです。
また、ただ食事をせずに痩せてしまうだけでは健康的で魅力的な体を手に入れることは難しいため、運動を行って引き締めながら栄養バランスを考えた食事も
同時に摂取していく必要があります。
そしてこのお薬は医療用医薬品であるために医師に診察をしてもらい、処方箋をもらってくる必要性があります。
痩せたいからといってすぐに薬局で買ってくることができないお薬なんですね。
なかなか魔法の薬にもいろんな制約があってやはりそううまくはいかないようです....
サノレックスは美容外科、クリニックでもらう場合、1錠500円~1000円ほどします。毎日飲む薬に対してこれは非常に高いですよね。
しかしその分病院で処方してもらう場合よりも簡単に出してもらうことができます。
簡単に出してもらえる理由として、これは多くの場合が保険適応外の使い方だからなんですね。
サノレックスを保険適応内で使用しようとするとBMIが35を超えている必要があります。
BMIに関してはこちらの記事でも書いているので参考にしてください。
www.xn--t8j048w.xyz
簡単にいいますと、155センチでは84キロ以上、160センチだと89.6キロ以上の体重ではないと保険適応にならないということになります。
逆に保険適応となれば1錠60円前後(3割負担の場合))で手に入れることができますので、BMIを計算してみてから診療機関を選ぶことをお勧めします。
サノレックスは中枢に働きかけるため、その他の体の機能を司っている部分にも影響を出してしまいます。
よくある副作用としては便秘や口が渇くこと、吐き気、睡眠障害がおきることです。
このような副作用が起こる人は全体で40%弱にもなるといわれていて、3人に1人がなんらかの副作用を経験することになります。
これは多くの薬の中でも比較的副作用が多い方だと思います。
またサノレックスは飲んでいるうちに体が慣れてきてだんだん効かなくなる「耐性」というものがついてきます。
必要に応じて別のごはんの前にもう1錠追加することもできるのですが、このような追加もそのうちに耐性が出来てくるでしょう。
またサノレックスはその効果の強さから長期間の使用が禁止されている薬です。
ダイエット効果は間違いなくあるのですが、服用を終えてから薬を飲んでいた反動で食事を多く取ってしまうことがあります。
そう、リバウンドです。
このリバウンドに関しては誰にでも見られるので服用中止後の食事には気をつけるということしかアドバイスをすることができません。
しかしサノレックスを使用してこれらの副作用をコントロールしながら2ヶ月で10キロものダイエットに成功した方もいらっしゃいます。
上手につかえば「魔法の薬」となるのかもしれませんね。
2015年10月、このサノレックスを中国人に不正譲渡したとして東京都の医師が逮捕されたという事件が起きています。
供述では「金儲けのためだった」と言っていましたが、痩せたいという多くの人の願いを悪用することも出来てしまうのですね。
また上記の美容クリニックなどでの処方価格と保険診療での処方価格にも大きな差が開いています。
もちろん美容クリニックなどは営利目的もありますので利益を上乗せすることは全く悪いことではありません。
しかし、需要が高いために値段を高めに設定しても売れるという考え方があるのは事実です。
それでもサノレックスを購入してダイエットの補助とするのか、それとも薬には頼らず地道に努力をするのか、値段や副作用などを考えて責任を持って選んでいく必要があるようです。