【アンカリング効果】:マーケティングで使用できる心理学は医療にも使える?
こんにちは!Ph.塩です!
今回は「アンカリング効果」についてです。
今回もみなさんが日常であるある!と思えるような心理学を紹介して行こうと思います。
1.アンカリング効果って?
2.アンカリング効果は本当にいろんなところで使われている。
3.アンカリング効果の医療現場での活用
ある特定の情報を前もって頭に入れておくと、その後に得られる情報はその特定の情報が基準になる。というものです。
言葉で言っても難しい感じがするので例を出しながらお話ししましょう。
例えば、この商品は50万円します。といわれるとなんとも感じませんが、この商品は100万円のところをなんと50万円で売ります、と言われると凄くお得に感じませんか?
これは100万円という情報がアンカリング効果によって頭の中に情報として残ったため、50万円という数字がとても低く見えたのです。
50万円という数字に何の意味もなかったのが、頭に残った数字によって意味を持つようになりました。
これは衝動買いにもとても関係していて、あの品物欲しいけど高いんだよなー…っと考えているものはある店先で少し安くなっていたら買っちゃったということはありませんか?
このように購買意欲とアンカリング効果はとても強く結びついているのです。
よくプランやコースの選択は3択だったりしませんか?
3択に意味はないので4択でも5択でもいいのですが、問題は料金の高い選択肢と、安い選択肢があることが大事なのです。
安いプランでは物足りないが、高いプランでは少し予算を圧迫する、と言った時に中間的な料金プランが出てこればすごく魅力的に映ると思います。これは特に高いプランや安いプランが極端な場合に強く影響します。
また、意味のない数字が頭に引っかかっている場合にもその数字に引き寄せられるとも言われています。
100、1000、10000と書かれた3枚のカードをそれぞれ3人の人に引いてもらった後に、ボールペンの価格を予想してもらったところ、それぞれの数字に書かれた額に近い額を予想したという実験もあります。
また、その実験には続きがありまして、そのままボールペンを書いてもらったところ、100の数字のカードを引いた人は安っぽいと感じ、10000の数字が書かれたカードを引いた人は高級で書きやすいと感じたそうです。
それほど、アンカリング効果は影響を及ぼしているので、マーケティングの分野で非常に多くの場面で使用されています。
医療現場ではもちろんアンカリング効果はマーケティングという形で活用されているわけではありません。
しかし、患者さんがあまりに手術や薬の副作用に怯えて治療ができない場合、このような手法を用いて説得することもひとつのテクニックとして使用できるかもしれません。
もちろん騙すわけではありませんが、安心してもらうためには印象というものは非常に大事になってきます。
また、アンカリング効果という点では病院の病室には4や9がないのも大事な要素でしょう。死や苦を連想させるということは患者さんの心にとって本当に良くないことです。
単なるゲン担ぎと思われがちですが、こうした印象というのもとても大事になります。
いかがでしたでしょうか?
アンカリング効果の由来はアンカー、つまりイカリから来ています。
まるで船のイカリのように頭にひとつのひっかかりとなって効果を及ぼします。
皆さんも日常生活でぜひ取り入れてみてはどうでしょうか??