【確証バイアス】:印象がいい人、悪い人はどこで差がつくのか?
こんにちは!Ph.塩です。
今回は「確証バイアス」についてです。
確証バイアスというとなかなか大層な名前がついていますが、これこそ人間社会に大きく影響している心理だと思います。
また印象操作という点では最も大きく影響しているんではないでしょうか?
それではどのような心理的要素なのか、また日常生活の人間関係でどのように利用できるのか見ていきましょう。
目次:
1.確証バイアスって何?
2.確証バイアスの上手な使い道
3.確証バイアスまとめ
確証バイアスとは、個人的な先入観をもって他人を観察して、自分に都合の良い情報だけを集めてその先入観を補強していくという現象です。
いわゆるレッテル貼りということとも言えますね。
しかし言葉にすると難しく感じ、イメージがつきづらいので一言でこの確証バイアスを示す単語をお示ししましょう。
「これだから、男(女)は」
これ以上のレッテル貼りを示す単語はあるでしょうか笑
男も女もこの一言を言われてしまうとカチンときますよね笑
世の中の人間全てを男と女に大別して語ることが出来たら苦労はしませんよね。
例えば運転が苦手でスイーツが好きな男の人も、例えばドライビングテクニックをもった甘い物苦手な女の人もごまんといるのです。
しかし上記の言葉を使ってしまう方はおそらく個人的な男女に関する先入観をもって他人を観察しているのでしょう。
そしてその個人的な先入観を補強する情報だけが耳に届くことで更にその先入観が高まっていくという現象が起きているのです。
これを心理学の世界では確証バイアスと呼んでいます。
ちなみに人間は自分がある考え方を持っていてそれを確かめたり証拠を持たせたりする行動や考え方をする生き物です。
逆に自分の考え方や先入観を反対するような意見や情報は無視したり探す努力をしなかったりすることもあります。
この性質も相まって確証バイアスはどんどん高まっていくのですね。
この確証バイアスを上手に利用することで恋愛や会社や学校での人間関係に大きな影響を及ぼすことが出来るでしょう。
まず自分に対して。
人間は上記の様にレッテル貼りをする生き物であることは覆ることはありません。
しかし他人が自分に対してレッテル貼りをしてくる場合、良いことも悪いこともあるでしょう。
自分に対して良い先入観をもって見てくれる人に対してはこれを利用しない手はありません。これにはハロー効果にも通じるところがありますね。
ですから最初の頃にいい印象を持たれるように努力をしましょう。
生まれつき見た目が良かったり、運動が出来る方はそういうところを確証バイアスに利用しても良いかもしれません。
しかし多くの場合印象というのは一つの要素で決まる訳ではないので、自分に得意な分野、良い印象を持たれる事が出来る分野を増やしていき、今後の新たな人間関係に役立てるということは重要でしょう。
また他人に対して。
この確証バイアスという心理的な作用は人間が人間である限り逃れることは出来ないと思います。
従って自分がいつも他人を色眼鏡で見ているかもしれないという認識を持って他人と接することが大事になってきます。
もちろん、本当に信頼がおける相手や、長く長く連れ添っている相手ならいまさらその人の本質を疑う必要はないかもしれません。
ですが新たに知り合ったり、知り合って間もない人に対しては自分がその人に対してどのような先入観を持っていて、どのようにその先入観を補強してきているのかということを客観的に観察する必要があります。
そうすることでよりその人の真の姿に近づき、より深い人間関係を築く事が出来るでしょう。
また確証バイアスによって先入観をもって接している方というのは他人から見てもわかるものです。
レッテル貼りというと聞こえが悪いですが、あなたの偏った考え方が見えたとき、視野が狭いと思われてしまう可能性がありますので、こちらも気をつけましょう。
前述の「これだから男(女)は」という言葉を使う人間に対してあなたが思うことを、今度はあなたが思われてしまう可能性がありますので笑
いかがでしたでしょうか?非常に日常生活に結びつきが強い心理的要素だったと思います。
人間関係を構築する上で印象というものは非常に大事になってきます。
印象操作というと聞こえが悪いですし、規模が大きいように感じますが、この確証バイアスという心理的な働きを知ることでより円滑な人間関係を築くことができるかもしれません。
是非とも日常生活の中で自分が先入観をもって他人を見ていないか、また他人から先入観を持ってみられていないかどうかを確認して見てください。そしてその先入観をうまく利用していきましょう。