【オーソライズドジェネリック】ただのジェネリック医薬品とはどう違うの??
こんにちは!Ph.塩です。
今回は「オーソライズドジェネリック」というジェネリック医薬品についてお話ししようと思います。
ジェネリック医薬品についてはこちらも過去に書いていますので是非ご覧くださいね☆
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ジェネリック医薬品ってなに? - お薬とサプリメントを根拠を持って検証する薬剤師による総合健康サイト!
オーソライズドジェネリックはジェネリック医薬品が話題になった後、しばらく立ってから話題になったジェネリック医薬品です。
さて、どういったジェネリック医薬品なんでしょうか?
以前私が書いたようにジェネリック医薬品は先発の医薬品と同等の成分を含みながらもその補助剤や添加物などにより本当に同一かと言われるとそうではありません。
しかしオーソライズドジェネリックという医薬品は先発品と完全に同一であるジェネリック医薬品を指します。
オーソライズドジェネリックでは有効成分の特許が切れる前であってもジェネリック医薬品を販売することが出来るというものです。(180日)
先に新薬と全く同じジェネリック医薬品をジェネリック医薬品の販売開始に先行して販売して、この間にシェアを獲得しておくことは非常に有利になります。
簡単に言うと以下ですね。
ジェネリック発売だよ!!
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色んな会社が薬を発売しているけどどれを使おう...
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各会社の熾烈な競争がスタート!シェアの取り合い、価格競争!
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しかしオーソライズドジェネリックを先行して販売しておけば....
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各会社がジェネリック医薬品を発売するよりも前に、「この薬のジェネリック医薬品はこれ!」という状態に出来る!
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ジェネリック医薬品の販売開始には有利なスタートに!
このような利益の他に、先発のメーカーにとってもジェネリック医薬品の販売によって減少する利益を補うために、あらかじめ他社と契約を結んでおいて利益を確保することもオーソライズドジェネリックの狙いでもあります。
全く同じ成分と添加物を使用しているので使用感は全く変わらないはずです。
しかしジェネリック医薬品は先発品と同一医薬品ではないというデメリットもありますが、逆に言えば後発医薬品のメーカーも先発品の悪かったところを改良してみんなが使いやすい薬にして販売している場合もあります。
全く先発医薬品と同じオーソライズドジェネリックを使用するのか、それとも改良が加えられた状態のジェネリック医薬品を使用するのかを選んでみるのもいいかもしれませんね。
もちろん全ての薬剤にオーソライズドジェネリックが存在するわけではないのでそういった薬剤が市場に出回っているかどうかは医師や薬剤師に聞いてみましょう☆
まず一つメリットがあります。
オーソライズドジェネリックは先発医薬品と同一であるため、患者さんへの説明がスムーズだと言うことです。
たまにジェネリック医薬品の説明を「名前が変わっただけですよ」という説明を行う薬剤師がいますが、厳密に言えばジェネリック医薬品の説明としてはこれは間違っています。
しかしオーソライズドジェネリックに関しては「名前が変わっただけですよ」という説明が正しいと言うことになりますね。添加物を含めて同一の薬剤ですから。
今後についてですが、日本では薬価が公定価格であり長期収載により先発品の薬価が下げられるリスクがあるため、オーソライズドジェネリックで予想した利益が確保し続ける事が出来るかは明らかではありませんが、今後は増えていきそうですね☆
またカンデサルタン(ブロプレス)で見られるように武田製薬とあすか製薬のように子会社との連携も見られそうですね。