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【OS-1】熱中症ってどれほど危険?その対策と予防とは。

こんにちは! Ph.塩です!

この夏は本当に暑いですね。
みなさん、「熱中症」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

 


おそらく多くの人が聞いたことある!と答えていただけると思いますが、おそらく皆さんが考えているよりも非常に恐ろしい症状なんです。

 


・道路工事において交通整理をしていた23歳の男性が水分補給をしていたのにも関わらず意識不明となりその後死亡
・家の中でテレビを見ていた40代の専業主婦が急に脱力、めまいを感じそのまま発見されずお亡くなりに
・部活動をしていた10代の女の子がだるいから休む、といって横になったがそのまま意識消失、命を取り留めるも植物状態に


このような事例が毎年のように各地で報告されています。

ここで恐ろしいのは以下です。

若くても、体力があっても熱中症になる。
・水分補給をしていても正しく行わないと熱中症になる。
家の中にいても熱中症にはなる。
・倒れるのみならず、後遺症が残ることや最悪死に至るケースもある

恐ろしいですね。。。


熱中症にならないようにする「正しい行動」とはどのようなものなのでしょうか?

 

目次

・熱中症ってどうして起こるの?

・熱中症にならないようにするにはどうすればいいの?

・OS1ってどんな飲み物なの?

 

 

熱中症ってどうして起こるの?


まずはそのメカニズムを知りましょう。

熱中症の種類

・熱失神   症状:めまい、一時的な失神、顔面蒼白
・熱けいれん 症状:筋肉痛、筋肉がつる、けいれんする
・熱疲労   症状:全身倦怠感、悪心・嘔吐、頭痛、集中力や判断力の低下
・熱射病   症状:体温が高い、意識障害、呼びかけや刺激への反応がにぶい、言動が不自然、ふらつく

に分かれます。

これは以下の反応によって引き起こされます

1.人間の体は、暑い環境では汗をかいて熱を逃がします。
2.汗をかくためには水分を体から放出しなければなりません。
3.その水分を全身に行き届かせるために体は血管を拡張させ、心拍数を高めようとします。(熱疲労の原因)
4.皮膚の局所的な血管の拡張によって汗をかくことができますが、今度は全身を巡る血が減ります。
5.血圧が低下、脳血流が減少してしまいます。(熱失神の原因)
6.水分が摂取しても汗と同時にナトリウムなどのミネラルも失われます。(熱けいれんの原因)
7.ミネラルなどが無いと正常に熱放出ができなくなります。(熱射病の原因)
8.上記の症状から脳への障害、ろれつが回らない、失神、倦怠感、意識障害へとつながってしまいます。

このように、人間の正しい反応が高まりすぎて熱中症になってしまうんですね。


つまりは、暑ければ家の中でも起こり、程度が過ぎれば若い人でも起こる、ということがご理解いただけると思います。

熱中症にならないようにするにはどうしたらいいの?


熱中症を防ぐ対策の一つとして塩分(ナトリウム)と糖を含んだ飲料で水分を補給し、減少した血の量を速やかに回復し維持させることが重要ですが、
最近の研究で、飲料に含まれる糖の種類によって血漿量の回復に違いがあることがわかりました。

その試験が以下の試験です

方法:室温36℃、湿度40%の室内で、発汗により体重の2%に相当する水分を失うまで自転車こぎ運動を行う(つらそうですね笑)


飲み物A:ぶどう糖と果糖を含む糖電解質飲料
飲み物B:果糖主体の糖電解質飲料
飲み物C:ミネラルウオーター


さて、皆さん、この3種類の飲み物でどれがもっとも熱中症対策として優秀だったのでしょうか???
そしてどれがもっとも回復に時間がかかったのでしょうか?








正解は。。。。。







飲み物Aがもっとも早く熱中症の改善効果を示しました!
ちなみにもっとも熱中症の回復が遅かったのは飲み物Bです。


飲料中のナトリウムに加えて、ぶどう糖と果糖の両方が腸管での水分の吸収を加速させたためと考えられます。
さらに飲料中のナトリウムは、血漿量を高く維持することにも働いたからでしょう。

つまり熱中症にならないためには、「ぶどう糖、果糖が入ったミネラル豊富な飲料水」をしっかり飲むことが大事なんですね。

水やただのお茶、ジュースのがぶ飲みでは熱中症予防として不十分」ということです。

☆もちろん十分な休息、体を暑くさせすぎないこと、衣服の締め付けなど窮屈な状態で長時間いないことは大前提です!☆


OS-1ってどんな飲み物なの


上記の試験などを踏まえて、脱水症状、熱中症の状態において急速に水分補給を行えるようにデザインされた飲み物です。
電解質(Na、K、Mgなど)と、糖質(ぶどう糖、果糖など)の配合バランスを考慮した飲み物なんですね。

これは「個別評価型病者用食品」と呼ばれ、消費者庁から許可されている特定の疾病のために食事療法上の期待が出来る根拠のあるものなんです。
つまり、脱水補給液としてはお墨付き、ということですね。

ほかにも下痢、嘔吐、発熱、経口摂取不足による水分不足にももちろん効果を発揮します。

なんて言ってもOS1は水分補給剤なのであまり副作用の側面はないのですが、以下のことは言えそうです。


・健康な状態に飲んでも良いですが、健康をさらに増進するものではない。
・塩分を通常より多めに含んでいるので透析中、高血圧、糖尿病の方は一度お医者さんか薬剤師まで相談してからの使用をおすすめします
・賞味期限はちょっと短い(1年くらいなのでワンシーズン向け)
・電解質や糖類のバランスを考えて作られているので何かを混ぜて味を変えることは出来ない。(ただしOS-1はまずいわけではありません笑)


くらいですね。

副作用の側面というより、使用上の注意みたいになってしまいましたが笑


たかが水分補給、されど水分補給です。
皆さん、体調をしっかり整えて、体をちゃんと休めながら、暑くなりすぎないようにして、水分を失ってだるいときにOS-1を飲んだりしながら熱中症対策を万全にしましょう!