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【アシタバ】昔からある、漢方薬にもなっているアシタバ。信頼と実績はやはり揺るがないのか?

こんにちは。Ph.塩です。

漢方薬についても書いていこうと思います。

なにせ私、大学時代は自分で漢方を育て、煎じていました笑
自分で飲んだり、友達に飲ませたり...はたから見るとマッドサイエンティストだったかもしれません笑


漢方薬の特性として体の機能を助ける、というものがあります。


ここが漢方の良いところで、例えば熱がでてる時のことを考えてみましょう。

熱が出ている時は体が機能を高めてばい菌や炎症と戦っている証拠なのです。


解熱鎮痛剤はそれを一時的に抑えて体を楽にしてくれます。しかしそれはせっかく戦っている体に無理矢理休戦させるようなもの。
つまりその間はばい菌や炎症を抑えきれない可能性があります。

しかし漢方薬はそのような体の戦う機能を後押しします。熱を下げて楽にはしてくれませんが、結果的に体を助けてくれるんですね。


ですからまとめると以下の様になります。


漢方以外(いわゆる西洋薬)
長所:即効性がある。科学的に根拠がしっかりしている
短所:体に無理をさせる可能性がある。

 漢方
長所:体の自然な機能を高める
短所:現代社会では即効性を求めることが多いが漢方は即効性を得られる物が少ない。

 

さて、漢方についてかるーくまとめたところで、私が気に入っている【アシタバ】という生薬について今回は検討してみましょう

 

目次:

・アシタバって何に効くの?

・アシタバのすばらしい能力に根拠はないのか?

・セルライトが消える?

 

 

アシタバって何に効くの?


最初に申し上げますが、ここに書く効能は口承事例(数百~数千年かけて広まった口コミ)であり、すべてにおいて根拠があるわけではありません。
しかし、火のない所に煙が立たないのも事実でしょう。

・抗菌作用がある
・血管拡張作用があり温まる
・胃酸分泌抑制により胃潰瘍の予防になる
・炎症が治まる
・血液凝固が改善する
・腫瘍細胞の増殖を抑えて転移を抑制する
・肝臓機能の改善
・コレステロール値の低下
・アトピーの改善
・花粉症の解消
・便秘の改善
・貧血の予防
・難聴の解消、
・かすみ目の解消
・髪が黒くなった
・肌がすべすべしてシミが消えた
・お酒を飲んでも悪酔いしない
・血糖値の低下など



....自分で書きましたがすごいでしょ笑
万能薬か!というくらいの症例があります。

アシタバのすばらしい能力に根拠はないのか?


根拠と言えるかわかりませんが以下の様な伝承があります。


・江戸時代には、中国の明朝時代に編集された薬草に関する事典『本草綱目』にも登場し、今のような
インターネットが無く情報の広がりにくい時代でも各所で使われていた。
・乳牛の牧草としても栽培され、乳の出を良くして乳質を高める。
・民間療法として「利尿」「強壮」「催乳」など様々な目的で使われ続けている。

このような状況を考えると大規模調査をしなくても見えてくる物がありそうです。


セルライトが消える?


セルライトは、皮下組織中の血行不良や、脂肪の代謝不良が原因で、
肥大化した脂肪のまわりに老廃物や水分が溜まり、大きな塊となったものです。
アシタバは、血行不良となったセルライト部分の血行を血管拡張作用によって改善し、
脂肪の代謝を促すことでセルライトを解消すると考えられています。

しかしこれも例によって大規模調査はなく確実な事が言えないのが現状です。

ただし一般的な肥満の解消には血管拡張作用の促進は不可欠であり(マッサージしかりホットヨガしかり)メカニズムとしては現代の医学にも適っています。

今後はこのような作用機序の大規模試験は今後の課題であるとも言えるでしょう。



ただし、昔から使われている薬剤に対して今から大規模調査が行われる事はほぼ無いでしょう。
なぜかというと、それをしなくてもみんな使っているからです。

いまさら人間に水が必要か?と言われたらその必要性を証明する研究はあまりされないのもおわかりかと思います。


結論としてアシタバは信頼と実績があり、作用メカニズムも現代の医学では理に適っている形であります。
しかし「何人の人に投与して、そのうち何人の人が何年後にどうなった」という試験がないため、根拠のある推奨は出来ないわけでもあります。


あくまで個人的な意見としては、アシタバ茶を使用するとぽかぽかして好きなんですけどね☆