グレープフルーツジュースと薬の相互作用について
ちわっす、塩だよ!
塩分足りてる?
昨日少し雨が降ったから少し涼しいよね。
30℃後半で少し涼しいって言うのもなかなか頭イッチャッテルけど少しでも涼しいと助かるよね~
今回はグレープフルーツジュースと薬の相互作用について書いてみたよ!
なかなか患者さんから相談や質問があると思うからここの記事を読んで参考にしてもらえるといいな。
ちなみにここの記事の出典は各種企業のDIページからだよ。
なかなか散らばって色々かいてあるからまとめてみたよ。
グレープフルーツに入っているフラノクマリンって物質が影響するんだよ!
で、このフラノクマリンって物質はCYP3A4とかP糖タンパクって呼ばれる薬を代謝する酵素を邪魔してくるんだけど、それが肝臓じゃなくて小腸の上っ面の細胞で邪魔してくるんだって。
だからこの酵素が働かなくなっちゃって、薬を小腸から外に出すことが出来なくなって、ずっと体に留まっているからずっと薬が効いちゃうんだ。
だからグレープフルーツジュースには注意しよううねって言われているんだよ。
でもね、よく薬局とかで注意してねって言われるけど、何をどう注意したらいいのか凄く迷うよね。
今日はそんな所にメスをずばっと入れていくよ!
グレープフルーツジュース(メス)
①じゃあ、いきなりだけど、グレープフルーツジュース以外の柑橘類には何に気をつけたらいいの?
影響を与える果物は↓だよ
・スウィーティー
・メロゴールド
・バンペイユ
・レッドポメロ
・ブンタン
・夏みかん
・絹皮
・金柑
・ハッサク
・サワーポメロ
・メキシカンライム
・甘夏
・サンポウカン
・ダイダイ
影響を与えない、もしくは与えても無視できるレベルのは↓だよ
・バレンシアオレンジ
・ネーブルオレンジ
・マンダリンオレンジ/
・スイートオレンジ
・温州ミカン
・ポンカン
・いよかん
・デコポン
・ゆず
・レモン
・すだち
・かぼす
・タンジェリン
余談だけどブンタンは土佐ブンタンだから大丈夫とか平戸ブンタンだから大丈夫とかダメだからね。
両方ともブンタンだからね!
②グレープフルーツはジュース以外にも気をつけないといけないの?
気をつけた方が良いよ!
さっき言ってたフラノクマリンってやつはピンクグレープフルーツやルビーグレープフルーツよりも白いヤツに多くて、その含まれている量は果皮>果肉>種になっているらしいよ。だからマーマレードとかジャムとかでも薬と相互作用があると思った方がいいよ。
結構患者さんで農家の人が心配して聞いてくるんだけど、個人的には心配ならジュース以外の製品もやめておいたほうがいいとおもうな
③ じゃあすこしならいいんでしょ?
だめだよ。
確かにグレープフルーツの摂取量が相互作用の大きさを左右するっていわれているけど、その大きさを測った試験はないし、試験管の中で調べてもじゃあ具体的にその人の病気の治療にどれくらい影響があるのってことまでは凄く難しいから避けた方が良いよ
④ じゃぁ、じゃぁさ、薬とグレープフルーツとの時間をあけたらいいんでしょ?
だめだよ。ここまでしつこく聞かれるといいよっていってあげたくなっちゃうけど、だめだよ。
グレープフルーツジュースはさ、不可逆的っていって、さっき言ってた酵素が阻害されちゃうと元に戻らない性質があるんだよ。だから果汁が腸を通過してからもすぐに酵素パワーが元に戻るかといわれるとなかなか戻らないんだ。
ちなみに回復するまではだいたい1日はかかるって言われているよ。中には3日後くらいかかるって言っている人もいるみたい
⑤ ふーん。でも私はこれまでグレープフルーツジュースをずっと飲んでいたから大丈夫だよね?
たしかに飲み続けた方が良い。でも飲むのを突然止めるのも止めた方が良いよ。
だって、さっきいったように薬の効果が強くなっちゃう状態が今の状態なんだから、グレープフルーツジュースを飲んだ状態が現在の良好な状態を保ててるなら飲むの止めたら薬の効果が足りなくなっちゃうよね。
でもね、グレープフルーツによっては酵素を止める力がそのグレープフルーツのロットとか、いつどこで収穫されたのかとかで変わってくるから一定の効果増強作用を得られるかどうかもわからないんだ。
だからお医者さんや薬剤師さんと相談して徐々に様子を見ながらグレープフルーツジュースを止めていった方が良いと思うな。
⑥ 降圧剤とグレープフルーツジュースは一緒に飲んでも良いの?
うーん。難しい問題だね。きっと医療従事者なら添付文書に書いてあるなら止めた方が良いよ。って言うと思う。
だって法律的に根拠のある文書が添付文書だからグレープフルーツジュースを飲んでいて薬の副作用が強く出たりしたら添付文書の注意事項を守らなくていいよなんていった医療従事者が悪いって事になっちゃうもんね。
でもね、個々だけの話、グレープフルーツジュースの影響が凄く少ない薬はたくさんあるんだ。添付文書に書いてあってもね。
例えばアムロジピンとかジルチアゼムとかね。
でもこういうのも立場上同時服用してもいいよとは言えないんだ。
過去にグレープフルーツジュースとアムロジピンとの相互作用が完全に否定できないアムロジピンが効き過ぎちゃった事例があるから、それで添付文書も改訂されている。だからなかなか医療従事者はグレープフルーツジュースを飲んで良いよっていいにくいよね。
⑦ たとえばイリノテカンとかは注射の薬だけど、なんでグレープフルーツジュースと相互作用があるの?
この質問はするどいね。確かに小腸の酵素にグレープフルーツジュースが作用するって言ったね。
でもね、イリノテカンはふつうはカルボキシルエステラーゼっていう酵素によってSN-38っていう物質に変換されるんだけど、一部はさっき言ってたCYP3A4っていう酵素によって無毒化されることもあるんだ。
それで、イリノテカンは注射で点滴するものなんだけど、腸管の循環も少しあるからそこで相互作用がおきちゃうみたい。
なかなか薬って難しいよね。
でも添付文書に書いてあるからダメって言うのは簡単だけど、どうしてもグレープフルーツジュースが飲みたいって言う患者さんとか、家が農家やっているからどうしてもたくさん食べたり飲んだりする患者さんに少しでも寄り添える医療従事者でありたいよね
最近真面目だなー
もっと下ネタとかはさみたいけど信頼されなくなっちゃうかもね笑
ちなみにグレープフルーツジュースってよく薬の世界では頭文字をとってGFJって略す事がおおいよ。
今回も何度もそうやって書きたかったけどGFJって書くと普通は何言っているかさっぱりピーマンだと思うからあえて頑張ってグレープフルーツジュースって書いたよ。あーつかれたぁ
じゃね