【女性ホルモンと大豆イソフラボン】更年期障害に重要な役割を担うホルモン様物質とは!?
こんにちは!ph.塩です!
今回は女性の健康についてです。
ただ、女性の健康というとあまりにも幅が広いので今回は女性ホルモン、大豆イソフラボンについて書いていきます。
私は大豆大好きですしね!(聞いていませんよね笑)
目次:
・女性ホルモンって何?
・大豆と女性ホルモンの関係は?
・エクオールが出来るまで
・私はエクオールを作れるの?
・更年期障害って何?
・エクオールは更年期障害にどんな効果があるの?
・骨粗鬆症に対する効果
・メタボリック対策
・やはりエストロゲンや大豆イソフラボン、エクオールは摂取すればするほどいいのか?
女性ホルモン:エストロゲン
骨、皮膚、血管、脳などを守る働きがあり、脂肪の調節、乳房の働きに関与したり、非常に大事なホルモンです。
また抗アンドロゲン作用があり、男性ホルモンであるアンドロゲンの作用を抑えることで前立腺がんや脱毛改善効果もあります。
なんと女性ホルモンは男性にとっても非常に大事なホルモンなんですね。
大豆は昔から日本人の食卓によく並び親しみのある食品ですが、イソフラボンという成分が女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする為に女性の元気と若々しさに重要であると言われてきました。
イギリスの論文でも
・日本人は大豆製品をよく食べており、女性の更年期障害の症状が軽い
・骨粗鬆症の割合が日本人に欧米人と比べて少ないのは大豆をよく食べているからだ
とも言われています。
近年、大豆を摂取した時に体でエストロゲンに似た作用を示してくれるのは、その大豆イソフラボンが腸内最近によって「エクオール」という物質に変換されているからだ、とわかってきました。
エクオールを作れる人はアジア人に多く、50%ほどになります。
大豆を食べる習慣のないヨーロッパやアメリカの人は20〜30%程度の人しかエクオールを作れないようです。
エクオールを産生できるかどうかを知ることができる簡易キットもインターネットで販売しているようです。
また、そこでエクオールを産生出来ないとわかっても、エクオールそのものの食品化が進められているようですね。
閉経前後には、卵巣機能が低下してエストロゲンが激減し、それが様々な不調として現れます。
これを更年期障害といい、以下のような症状を起こす可能性があります。
・のぼせ、ほてり
・頭痛
・めまい、耳鳴り
・物忘れ、記憶力低下
・不眠、不安
・全身倦怠感
・口の渇き
・喉のつかえ
・肩こり
・動悸、息切れ
・食欲不振、吐き気
・便秘、下痢
・腰痛
・しびれ、知覚過敏
・皮膚や粘膜の乾燥、かゆみ
・関節痛、筋肉痛
・膣炎、性交障害
ざっと挙げただけでもこんなにも!
プラセボ(有効成分を含まない偽薬)と比較した試験では体内のエクオール量が多い(1.2㎎以上の排泄がある人)の方が更年期症状が軽くすむ確率が高いという結果が出ています。
出典:福岡県栄養士会 更年期、閉経後女性46名のデータより
また、エクオールを摂取したことでホットフラッシュ、首や肩のこりが軽減しているという結果も出ています。
これはそれぞれ12週間の摂取のデータです
出展:Aso T et. al. J Women's Health 2012より
骨粗鬆症の患者の9割は女性です。閉経以降の女性は男性よりもエストロゲンは激減していきます。これにより骨密度は低下して骨折の割合が高くなります。
特に閉経後年に2%ずつ、10年間で20%の骨密度が減少するといわれています。
エクオールを摂取することで骨密度の減少量(全身)に関して半分に抑えられたというデータがあります。
出典:Tousen Y et. al. Menopuase 2011より
メタボリックシンドロームとは高血圧、脂質異常症、高血糖の3つと肥満が重なって起こることで動脈硬化のリスクが高まる予備軍の事を言います。
女性では女性ホルモンの減少が影響することで更年期以降に特に起こりやすくなります。
エクオールはLDLコレステロールを減らし、動脈硬化や糖尿病のリスクを減らした(HbA1Cの低下)という試験結果が出ています。
出典:Usui T et. al. J Clin Endcrinol 2012
答えは「NO」です。
ここまでさんざんこれらの物質がいいよ!と言っておいてなんだよ!と思われるかもしれませんね笑
しかしこれらのホルモン物質は不足も非常に問題になりますが、過剰も問題になります。
ホルモンバランスが崩れるという意味では過剰も更年期障害の仕組み同様よくないんですね。
言い方を変えればエストロゲンや大豆イソフラボン、エクオールは内分泌かく乱物質という言い方もできます。
もし大豆を摂取するときは食べ過ぎに注意し、常識の範囲内にしておきましょう。
また、エクオールは製品化もしておりますが、ご利用の際は用法用量を守って正しく使用しましょう☆