【抗がん剤の複数回使用】注射用抗がん剤等の安全な複数回使用に関する手引きについて
こんにちは!塩だよ!
ついにお盆休みが終わってしまったね!
会社によっては今週いっぱいまで休みになる人もいるのかな?
社畜のおいらは安定の労働だよ!今日もやること一杯だぁ、アハハ!
ちなみに病院勤務の人は社畜っていうのかな?院畜って言った方がわかりやすいけどそれじゃあんまり伝わらないよね
薬局勤務だったら会社経営になるから社畜で合っているのかもしれないけどね!
さて、お盆休みも終わってしまったことだし、どんどん更新していこうかな
最近注射用の抗がん剤の複数回使用が認められてきたっていうのはご存じかな?
2018年4月、厚生労働省より「注射用抗がん剤等の安全な複数回使用に関する手引き」が公表されたんだよ!
なかなか高い薬も増えてきて、患者に使用するために吸った後のバイアルを見ては塩は「これ高額で売れるよな~」なんて思いながら廃棄していたから今回の件は凄く良いことだと思うよ!
もともと添付文書には抗がん剤の残液は細菌汚染など安全性の観点から、残液を廃棄するよう記載がされていることが多いけどこの廃棄の相当額が年管数百億円にのぼっているっていうことらしいからほんとユユシキ問題だよね!
今回の複数回使用を許可することでもったいないオバケが退治されちゃうね!やったね!
今回の告知では、以下のバイアル製剤が対象だよ!
・液体製剤で、溶解後に安定している抗がん剤
・保管期間内に安定性がちゃんとわかっている製剤
・高額、使用頻度を考慮して種類や範囲を施設毎に事前に決定しておく。
ありゃ、事前に決定しておかないとだめなんだね。
だから現場で「あり、あまっちゃったなぁ、保管しておこ」っていうのは良くないんだね。
ちゃんと事前に決めて、リスト化して業務標準化しないといけないんだね。こりゃDIの仕事が増えるぜ!
同じバイアルの複数回の使用は2回までってことらしいよ。
何度もバイアルに針刺しをするとゴム部分のかけらが薬の中に入っちゃうから(コアリング)何度も刺すのはそりゃ良くないよね。
でも中には針刺し可能回数が明示されているCSTD(曝露防止用閉鎖式薬物移送システム)っていうのを使っている場合があるから、その場合は各メーカーが提示している針刺し可能回数内で行ってもいいみたいだね。
あとバイアル毎に複数回使用確認表っていうのを作成してバイアルに添付する必要があるよ。
確かにキャビネット内で「アレ?これ何回刺したっけ?よーわからん」っていうことはよくありそうだよね。
針刺し後のバイアルをISO Class 8 相当の一般注射製剤室に保管する場合は、冷蔵庫・室温保管庫に保管しておくよ
安全キャビネット内で保管する場合はこれに従わないけど、取り違えの恐れがあるから、安全キャビネット内での当日を超える保管は推奨されていないようだね。
その日の抗がん剤はその日のうちに使った方がよさそう
。
でも調製条件の遵守とリスク低減策が確認・実施できる場合には以下の条件で保管が許されているみたいだよ。
安全キャビネット(ISO Class 5 相当) 一般注射製剤室内保管庫(ISO Class 8 相当) 2日間
安全キャビネット(ISO Class 5 相当) 無菌室内保管庫 (ISO Class 5 相当) 7日間
殺菌灯とかで薬に影響が出る場合もあるからなるべく暗所が望ましいよね。
薬剤料に関しては以下の様な説明があったよ
注射剤の中には、体重換算等に基づく用量が設定されているものがあり、一つのバイアルを二名の患者に同時に調剤して使用する場合があるが、どのように保険請求すべきか。
→それぞれの患者に対する使用量に応じて請求し、二バイアル分は請求できない。
(「疑義解釈資料の送付について(その13)」(平成29年7月28日 事務連絡)抜粋)
まぁ当然だよね笑
どうやら複数回使用できる抗がん剤のリストを作成したら医事科にも連絡をしてコストの面もちゃんと管理した方が良いね。
抗がん剤は凄く高いから、過小請求も過大請求もなるべくなら避けたいところだよね。
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