【アスピリン喘息】使って良い薬と使っちゃだめな薬。
ちわちわ!塩だよ!
今日は数分遅刻してこっそりサイレント出勤してきたくそ社員だお^q^
ちなみにこれは予約投稿だから仕事中にやっているわけではないお^ω^
最近よく王将行ってすげぇ塩分とってくるよ。チャーハン餃子カラアゲで塩分すげぇとったとおもいきやわかめスープまでつけてくれて何グラムとったのやら。
太く短く生きているかんじ!
なかなか臨床で
「わたしアスピリン喘息なんですぅ」
って言ってくれる患者さんいるよね!
言ってくれるとすげぇ助かるけど、やっぱ患者さんは医療畑の人じゃないからそれが本当にアスピリン喘息なのか評価に迷うよね!
アスピリンアレルギーだったり、ただの喘息だったり。
まぁそれらだったとしてもNSAIDsは控えた方が良いから結局その自己申告が超大事になってくるんだけどね。
じゃおさらいから
アスピリン喘息ってのはさ、COX1阻害作用をもつアスピリンとかの解熱鎮痛剤を服用することで、強い気道症状を起こす症状なんだよ。
ここでポイントなのは非アレルギー症状って所ね。卵食べて肌が荒れるのとは訳がちがうのよ。
反応の原因としてはCOX1が阻害されてプロスタグランジンE2が減少してロイコトリエンがたくさん出てきて過敏症が発現するって言われているよ。
でもこういうケミカルメディエーターは凄い種類がたくさんあるし、機序もいろんな経路があるからよくわかっていないんだよね。
それでまたここでポイントはCOX11阻害作用により起こるって所。
COX1阻害作用の強いNSAIDsほどアスピリン喘息を起こしやすくて、誘発する症状は強くなっちゃうわけ。
だからアスピリン喘息の人に使う痛み止めを考えるポイントとしてはCOX1阻害作用の順列も考慮に入れた方が良いかもね。
でもね、アスピリン喘息の誘発する閾値は常用量の1/5程度以下と言われているから少量でも十分な注意が必要みたいだよ。怖いよね。
後、これって内服だけ気をつけていればいいかっていうと相でもなくて、注射、坐薬、内服、貼付、塗布の順番で症状が強く起こるみたいだよ。
しかも点眼薬も原因になりえるんだって。
目薬さして喘息になるってちょっとイメージ付きにくいよね。
じゃあここから本題
難しいよね。いまやほとんどのNSAIDsの添付文書にはアスピリン喘息には禁忌って書いているし、COXとは関係ないチアラミド(ソランタール)もアスピリン喘息に禁忌って文言が1994年に追加されたんだよね
ほんとKinKi(禁忌) Kidsだよね。
文字に起こすと災害レベルの寒さだね。
ちなみに昔からアスピリン喘息はAIAって言われてきたけど最近は国際的にはAERDって言われているみたいだよ。
AIA:aspirin-intolerant asthma
AERD:aspirin-exacerbated respiratory disease
名前なんてどうでもいいけどAERDって知っておけば、どや顔できるかもね
ちょっと脱線したけね。
NSAIDs編
A 発作を起こす作用が強い薬
アスピリン、インドメタシン、ピロシキカム、フェノプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、ジクロフェナク、メフェナム酸、スルピリン
B 発作を起こす作用が弱い薬
アセトアミノフェン、サリチル酸ナトリウム
C 発作を起こすと思うけどよくわかってないもの
サリチル酸アミド、メピリゾール、ペリンキサール、塩酸チノリジン
D 発作誘発作用のないもの
塩酸チアラミド、塩酸ベンジダミン、エモルファゾン
食品や添加物編
A 発作を起こすだろう物質
タートラジン(食用黄色4号)、安息香酸Na、パラオキシ安息香酸エステル類(パラベン)
B 発作を起こすかもしれないモノ
ベンジルアルコール、タール系アゾ色素、アマランス、ニューコクシン
その他編
コハク酸エステル型副腎皮質ステロイド、コハク酸エステル化合物、香水、化粧、防虫剤、防かび剤、イチゴ、トマト、キュウリ、ブドウ、柑橘類など
コハク酸系のモノとイチゴトマトなどを並列で書くのは抵抗があるけど、自然界のサリチル酸化合物類も起こす可能性があるらしいからその可能性の評価が出来ない以上並列かなって思ったよ。
ペンタゾシン(ソセゴン、ペルタゾン)
シメトリド(キョーリンAP2配合顆粒)
無水カフェイン(キョーリンAP2配合顆粒)
トラマドール(トラマール、ワントラム)
ワクシニアウイルス接種家兎症皮膚抽出液(ノイロトロピン)
ブプレノルフィン(ノルスパンテープ)
ブプレノルフィン塩酸塩(レペタン坐剤)
以上の薬が禁忌に指定されていないよ。
いつも思うけどノイロトロピンの一般名やばいよね。意味がわからん。
後、最後にガイドラインを確認しておこうね
喘息予防・管理ガイドライン2018では「アセトアミノフェンは安全とされていたがアメリカにおいて1000~1500mg/回負荷で34%が呼吸機能低下を示した報告があり、欧米でも500mg/回が推奨され日本人は300mg/回以下にすべきである。漢方薬の葛根湯や地竜が安全である。選択的COX2阻害薬のセレコキシブは倍量投与でもAERDで発作が起きないことが確認されているが重症かつ不安定例でまれに増悪しうる」
ちなみに重篤副作用疾患別マニュアルでは以下の様になっていたよ
「疼痛時は塩基性鎮痛薬(例えばソランタール)やペンタゾシンは比較的安全に使用できます。発熱時には氷冷以外に安全な方法はありません」
① アスピリン喘息に使用禁忌と添付文書に書かれていない薬剤を使用する
② 上記投与量に従ったアセトアミノフェンを使用する
③ 選択性の高いCOX2阻害薬を使用する
④ 漢方を使う
でもここで注意したいのは、もともと喘息の人。
アスピリン喘息発作なのか普通の喘息発作なのか見分けも付かないし、そもそも喘息の人には上記薬剤は発作を起こすことがあるからその見極めを個々のケースでしていく必要があるよね。
なんだか今日は真面目だったね。
じゃね。
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