【マイコプラズマ肺炎】:今年も流行しているようです。対策とその治療は?
こんにちは!Ph.塩です。
今回は「マイコプラズマ肺炎」についてです。
マイコプラズマ肺炎にかかったことはありますか?
僕は数年前にかかったことがありますがあれは本当に辛いです。
何といっても咳が止まらず、咳をしすぎるあまりに腹筋が筋肉痛になり、また咳をすることによって頭に力を入れることを繰り返すので頭痛にもなったりと、ただの風邪症状だけではない苦しみを味わいました。
このマイコプラズマ肺炎は毎年冬になると流行するのですが今年は急に寒くなってきたこともありマイコプラズマ肺炎が各地で広がり出しているようです。
国立感染症研究所によると先月末からの1週間の患者数が過去最多になったというデータもあり、対策をしっかり取る必要があるでしょう。
目次:
1.マイコプラズマの症状、対策って?
2.マイコプラズマ肺炎の治療は?
マイコプラズマ肺炎の症状は何といっても咳です。「空咳」と呼ばれる空洞を響かせるような咳が出だしたら典型的な咳だと思います。
これはマイコプラズマが間質という組織で感染を引き起こすために通常の風邪とは違う症状を引き起こすのです。
また感染して間もないころは細菌が体の中を暴れまわっているので発熱、悪寒のような感冒症状もあります。
対策としては通常の風邪対策と同じで、手洗いやうがい、マスクの着用を徹底し、なるべく人ごみにいかない、もしくは人ごみに行ったらすぐに手洗いうがいをするといった対策が主になります。
ちなみにマスクの網目は細菌が通り過ぎてくるのでマスク自体がフィルターの役目を果たしているわけではありませんが、無意識のうちに口元をぬぐったりしたときにつく細菌や、他人と話したり
どこかでくしゃみをした時に飛んできた飛沫などを防ぐことができます。
またマスクによって保湿を保つことができれば人間がもつ生体防御反応を補助することができます。そういう意味でもマスクはした方がいいでしょう。
マイコプラズマの潜伏期間は2~3週間と長めですので周りにマイコプラズマ肺炎にかかった人がいたらしばらく注意をしたほうがいいです。
咳があまりにひどいともともとぜんそくや気管支炎を患っている人はそちらも悪化してくることもあります。呼吸器疾患を持っている人は特に要注意ですね。
マイコプラズマという細菌は薬剤師にとっておなじみの細菌です。
というのもマイコプラズマは細胞壁という細胞の壁を持たず、この細胞の壁を狙った抗生剤が効かない細菌として有名だからです。
風邪だということで病院に行くとよく風邪薬として抗生剤をもらうと思いますが、よく出るタイプの抗生剤は効きません。
マクロライド系と呼ばれるタイプの抗生剤などを選択する必要があります。
しかし昔から問題になっている最近ですので、マクロライド系の抗生剤に対しても耐性をもつマイコプラズマというのも出てくるようになっているようです。
その場合はテトラサイクリン系やニューキノロン系の抗生剤を選択する必要があります。
マイコプラズマの治療を終えても気管支の機能が衰えていたり、しつこい咳はすぐには改善しないこともあるので激しい運動は控えた方がいいと思います。
また熱が下がっても学校に行かせたりするのは1日2日は控えてしっかりと解熱が出来ていること確認しましょう。