【気持ちはわかる】:「基本的には」を多用するその心。
こんにちは!Ph.塩です!
今回は「雑記」という形で日々の思いを書かせていただきます。
なかなか毎日業務をやっていて「これってなんだかなぁ」と思う事をまとめて書けないんですよね、とりとめもなさ過ぎて笑
まぁそんなとりとめもないことをここで書いて皆さんの役に立つかどうかはちょっと疑問ですが、「そうそう、そうだよね!」と共感していただけたら嬉しいです。
さて、そんな保険をかけながら始まった今回ですが、みなさん、信用ならない言葉ってありませんか?
「私はこれを言われたら、その人に対する信用や評価を落とす」なんて言葉です。
相手は悪気がない事も多いのですが、ちょっとそれってどうなの、ってもやもやしながらも突っ込むほどの事ではない言葉は皆さん一つくらいはあるかもしれません。
ちなみにうちの奥さんは「なるほどですね」tとか「ほぼほぼ」を言われたらカチキレます。現代言葉が嫌いなので笑
それはちょっと細かいところかもしれませんが、私は「基本的には」という言葉が嫌いです。
職業柄使いたくなってしまうところも嫌いです。頼りたくないのに頼りたくなっちゃう自分が嫌、みたいな複雑な気持ち。
だからこの言葉を使う人自体は嫌いになれません。
皆さんこの言葉って使いたくなりません?
そう、この言葉はイレギュラーな事が起こっても「基本的にはって言ったじゃないですか~」といけしゃあしゃあと答えられる所がメリットであり、私の嫌いなところでもあります。
だって、薬に限らずなんでもそうですけど説明聞いてる時って、そんなイレギュラーなことをメインに聞きたくないですか?
・この薬とこの薬は一緒に飲んでも良いか→基本的には問題ありませんor基本的には控えてください
・この薬の副作用ってこれは起こらないの?→基本的には起こりません
・皮膚が荒れてきたんだけど何塗ったらいい?→基本的には受診をお勧めします。
・薬は飲まなくても良い?体調良いけど。→基本的には以下略
・外出して薬持って行くの面倒なんだけど→基本以下略
なんて感じで聞かれたときには、使いたくなってしまうんですよね。
薬の副作用が起こりません、相互作用は全くありません、なんてことは言えません。リスクとしては0ではない限り、そう答えるのは無理です。
「あなたがこう言ったからやったのにこうなった、どうしてくれる」ということは薬剤師の世界では非常に避けたい事です。
その薬と薬を飲んだ人に起こった事象の因果関係を証明するのも、薬と事象が関係ないと証明するのも非常にやっかいで難しいことだからです。
どの世界でもそうかもしれませんが、プロフェッショナルとして相手が全幅の信頼を寄せてくれている限り、適当なことは絶対に言えません。
そうすると、簡単に、わかりやすく言うためには「基本的には」という言葉が使いやすいのですね。
これは薬剤師の世界には限らないかもしれません。
最近出たIphone7の防水機能だって、「基本的には水深○メートルまでいけます」ということをうたっていますよね。
そりゃ画面に小さなヒビが入っていたり、少し傷がついている場合は防水機能は不完全なものになりますし、モノによってはどうしても機械にも当たり外れがあると思います。
でも携帯ショップの店員さんに「基本的には防水機能が働きます」なんて言われたら不安になってしまいますね。
しかし仕方がないのです、色んな場合がありますし、そのときの状況に応じていかないと今から全ての状況に対応するご説明なんてとてもじゃないけど出来ない。
だからそんな言葉を使用する方は嫌いになれません。でもこの言葉自体は嫌いです笑
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